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読書家への(小さな)第一歩

「あなたは語彙力がないから、意識して本を読んだ方がいい」

と昔上司に言われた。

「え、そんな時間のかかる非効率的なやり方で???」

と生意気にも当時の私は思った。

けれど、歳を重ねるにつれて、本を読む人には確かに語彙が備わるものなのだと痛感した。

読書家の方々の文章や話に触れていると、皆構成力に優れ、どんな題材でも読み応えがある。面白い。

また、描写が丁寧で、例えが秀逸であったり、具体例やエピソードが分かりやすかったりと、こちらが想像しやすいように書かれている。

語彙を多く持っているからこそ、言葉のニュアンスの違いを精密に見抜き、適切な言葉を当てはめていくことができるのだろう。


おかげで、こちらは「読んで」いるのだけれど、
あたかも「見て」「聞いて」「感じて」「嗅いで」「味わって」
いるかのような錯覚に陥る。

私の五感をぶるんぶるんにゆさぶってくるのだ。

ぐわんぐわん、でもいい。

このゆさぶりは、脳震盪起こるんやない??と言いたくなるレベル。

彼らの文章を読む度、バックボーンにどれほどの本の海が広がっているのだろうかと想像して、ため息が出る。

彼らの紡ぐ言葉は、本を読むという「経験」を積み、成熟に成熟を重ねた先のひとしずくたちなのだろう。

考えてみれば、本を読むという行為は、いわば「文章のプロ」の書いた文章を読むということだ。
それらを読み重ねることで文章力や語彙力が磨かれていくことは想像に難くない。

今まで思い至らなかったことが悔やまれる。
私ももっと本を読もう。

読書家の方は一日に複数冊読まれる方が多いが、いきなり同じことをするとちょっとハードルが高いので、まずは3日ほどで1冊読むことから始めてみよう。

幸い、手元には読んでいない本がたくさんある。

自らの、ゆっくりとした投資にも近い、成長に期待しよう。


今日はこのあたりで。
ばいばい!

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