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最近の人事トレンドは「共感」「エモ」

みなさんこんにちは。温泉道場グループの宮本です。

僕たちは、地域活性化をミッションに、日帰り温泉・健康ランド・グランピング施設の事業再生と運営をしています。また、ローカル企業向けに経営・開発・人事・採用などのサポートも展開しています。最近、プロ野球チームもはじめました。

このnoteは、温泉道場グループ社内で配信しているコラムから、一部を抜粋・編集公開しています。経営者としてどのようなことを考えているのか、何を感じているのかをみんなと共有したり、ビジネスのノウハウをシェアしています。



今日の週明けコラムは、内定フェスを考えるに至った経緯や、HR分野で考えていることあれこれを、箇条書きでメモしてみます。

・HRの重要性を"なんとなく意識した"のは2016年にGAPjapanの採用チームと話した時。

・GAPは積極的にD&Iを取り入れて採用活動をしている。LGBTフレンドリーの考えを導入することで、他社よりも競争力が高い状態を保とうとしている。

・GAPの管理職はD&Iのテストをクリアし、研修を受け続けないといけない。なぜなら、多国籍・多様な人材を雇用しているので、管理職の知識が浅かったり振る舞いに問題があると訴訟されるから。

・HRをより学ぼうと思い、サイバーエージェント曽山さん主催の勉強会に参加した。残念ながら今は終わってしまったけど、その時に繋がったHR担当のサービスは伸びてるところが多いと感じる。 

・HRの重要性を"確信した"のは18年にアメリカのGPTW入賞企業を視察した時。HRに力を入れることで、これまでの企業競争力と異なる強みになっていると感じた。サイバーエージェントが実施している施策は、基本的に海外のものを取り入れていることがわかった。

・上記で感じた、HR強化が企業競争力につながるようなことが、日本のそう遠くない未来で起きるだろうと思っていた。



・日本のローカルで上記が起きるとすると、いわゆる「男性的サラリーマン」以外の人材の採用やD&Iの実践がポイントになる。

・僕が今35歳。10年前の大学でもジェンダー論は一般教養だったし、新歓の飲み会でのアルハラがご法度的な文化があった。アカハラが話題になったのもこの頃。暴言が多い教員がポジションから外されたりした。問題を起こした教員が配置転換され、授業の教員が変わる、ということがあった。

・今、色々な企業で、僕と同世代の人が、中間管理職になるタイミング。最近、大手企業社内のハラスメントや不祥事が明らかになるのは、発言権や行動力のある中間管理職層の教養が、以前の価値観と変わっているから。

・こういう流れで、管理職が育ってきた環境の教育の内容の違いから構造変化が起きている。なので、「最近はそういう価値観に厳しくなったね、時代の流れだね。」というふわっとした理解をしていると、タイミングを間違える。

・ここから数年で「会社≒男性ホモソーシャリティ」の価値観が急速に崩れる。これまではゆるやかな変化だったけど、オセロで急に逆転するように、一気にカラーが変わると思う。

・この辺りの価値観の変化は『ミステリという勿れ』の主人公の整くんの振る舞いや考え方から学ぶこと多いので、ぜひ人事担当者は読んでほしい。




・採用活動という仕事の中で、僕は「内定→入社率」のKPIは今まで以上に大事にして行ったほうがいいと思っている。

・採用という仕事は、「説明会参加者→応募者→1次面接→2次面接→最終面接→内定→入社」というフローで、最初の母数から数字が減っていく。その中で、各フェイズで減っていく割合が少ない方が優秀な結果だと言える。

・全く減らないのであれば、10人入社予定で、10人説明会参加者を確保できれば良い。書類の手続きも面接回数も少なくて済むので、最もコストパフォーマンスが良い結果である。

・某上場企業の入社率の実績は、3割〜5割と聞いた。

・仮に入社率が3割ということは、10名入社して欲しかったら、30名に内定を出さないといけないということ。

・30名に内定を出すために、面接を遡っていけばいくほど、多くの母数を確保する必要が出てくる。となると、採用に関わる工数がどんどん増える。

・そもそも、日本人の学生を採用対象だとすると、毎年応募者の人口が減っていくので母数は減っていく一方。なので、入社率を上げることはとても大事。

・内定を出すまでのプロセスを考えるのも大事、その上で、内定後に辞退を減らすような取り組みを考えることも、これからのHR担当者は超大事な仕事になる。




・特にコロナ禍を経た人は、チームで何かに取りみたいとか、「共感力」や「エモ」がキーワードになっていて、こらからのリーダーシップに超大事だと言われている。

・田端さんも曽山さんも48歳ぐらいで、田端さんはDJ好きでプレイするしアイドルヲタ、曽山さんはストリートダンスでダンス甲子園に出てたりする。実はロジックはもちろんあった上で、表現やエモも大事にしているリーダー。

・今の世代と仕事をするには、共感力・共有・エモみたいなのを大事にしてマネジメントしていくのが大事。

・HR担当者は、チームでのつながりや、先輩後輩関係が自然と出来る環境づくりは結構大事な仕事になる。

・なので、KPIのチーム内での共有、社内サークル活動の整備、表彰、イベント毎を世代を超えて企画実施する。みたいな、一見業績に関係なさそうなエモをシェアできることを大事にしたほうがいいし、それを理解できるリーダーと仕事をしたほうが良い。


みたいなことを考えていました!
メモ書きですが、経営者、人事担当者の方とシェアできるといいなと思います。

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