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ピアスで運命は変わらないとしても。

こんばんは、もげらです。


明日、ピアスホールを増やすことに決めた。


『ピアスを開けると運命が変わる』
高校生の頃あった、そんな噂話。
もう、一昔前、と言っても過言じゃないと思う。
今でもあるのかな、そういう話。


高校生の頃、所謂ギャルやヤンキーたちは、教室で開け合いっこなんてしていた。
だからと言って、ピアスが"クラスのトップ"たちだけに許されたものではなかったような気がする。

私は、まあ、そんなトップたちのように目立つわけでもなく、ひっそりと気配を消していたわけでもなく。
もう、それはそれは、普通に普通だった。

そんな私の周りでも「開けたんだ~」って子は何人も居て、
私も例に漏れず(?)、その頃に初めてピアスを開けた。
ピアッサーでもなく、クリニックでもなく、家にあった安全ピンで。
言うまでもなく、真似はしない方がいい。

もちろん、運命を変えようと思ってたわけではない。
じゃあなんで開けたかって、ただ「開けてみたかった」だけ。

高校生の頃なんて、そんなところあるやんか。
若さゆえ、みたいな。
友だち同士のノリ、とかさ。
その時、そこで、その人たちとじゃなきゃ、みたいなさ。

まあ、全員が全員そうじゃないだろうし、高校生じゃなくたって、いつだって、そんな【その瞬間じゃなきゃ】みたいなことはいくらでもある。

もしも「開けてみたかった」を深堀りしたとしたら、もしかしたら、どこかでちょっとくらいは「何かが変わるかも」と思っていたのかもしれない。
でも、当時ならそんな迷信のような話を真に受けるなんて、恥ずかしすぎて「いや、そんなんちゃうし」と全力で、かつクールに否定しただろうな。

さっき言ったように、たぶん、「若さ」とか「ノリで」がイケてた時代だから。
「イケてた」が今はもうイケてないかも、っていう不安はある。

ちなみに、校則ではピアスは禁止。
月に1回、『服装検査』があったし(今でもある?)、その時にピアスしていれば、その場で外させられる。
『服装検査』を乗り切るために『透明ピアス』、通称『透ピ』は必需品だった。
外させられたところで、結局後でまた付けるので、根本的解決には一切なっていない。


最初のピアスを開けたのは、高校の頃。
でも何年生だったか。季節はいつだったか。
全然覚えてない。

やっぱり「若さゆえ」でやったことは憶えてないんだろうか。

と思ったけど。
結局そのあとピアスは少し増えて、今は全部で5個。

その時その時で自分なりに『開ける理由』があって、でもやっぱりそれは『運命が変わる』ではなくて。
もう、『若さゆえ』、でもなくて。
「この気持ちで、理由で、いつに開けたか、絶対に忘れない」って思って開けた穴もあるような気はするけれど。

自分の中では、ピアスひとつひとつに意味がある、なんて。

今はひとつも覚えていない。

ひとつ、諸々で塞ぐしか選択肢がなくなったので塞いだ穴がある。
その時はなんだかすごく悔しくて、塞ぎたくないと思った。
それでも開けた理由なんて覚えてない。


『人生』と『運命』はどう違うんだろうね。
人生変わった、と思うことはいくつかある。
いや、まあ、本当にものすごく、人生が180度変わった、くらいの人たちからすれば、私の「人生変わった」なんてちっぽけなんやろな。

なんだっけ、どんなに小さくてもある事柄を選んだ時と選ばなかった時では世界(だったか人生だったか運命だったか)が変わる、みたいなことを表す言葉なかったっけ?
……バタフライ効果!!!! たぶん。5分くらい考えてしまった。
思い出せるとは思わなかった。

――それは置いといて。
例えば、推しに出会った人生と出会わなかった人生とでは、絶対に違うと思うんやけど。
それは『出会う運命』と『出会わなかった運命』の違いなのか。

どんな人生だったとしても『この推しには絶対に出会う運命』だったから出会ったのか。


あるいは、私は気分変調症になったことも人生が変わったひとつだと思っているけれど。
そうなる運命だったから、人生が変わったのか。

ピアスを開けたからその運命になったのか。

……そんなわけはない、と思ってる。
けど、運命は人生みたいに「あ、ここで運命変わった!」ってわからない。
だから、もしかしたらもしかして、『ピアスで運命は変わる』は本当なのかも?
いや、やっぱりそんなわけない。と思うけど、『変わらない』証明もできないか。


まあ、変わらない体で話を進めることにしよう。
ピアスで運命は変わらないけど。
でも、何かは、変わる気がする。

開ける理由にもよるかもしれないけど。
『何か』が、何なのかもわからないけど。

気持ちが変わるかもしれないし。
今までなかった穴が開いた、っていうのは絶対的な変化だし。


今回は開けたい、の理由は別にしっかりしたものではない。
しっかりした、どころか何もない。
「あー、増やしたいな」くらいしか思いつかない。

今まではピアスを開ける毎に、理由はあった。
でも今ではもう忘れてるものばかりだから。

きっと今回も理由があったって、忘れちゃうよな。


ああ、明日びびってやめてしまうのかなぁ。
ピアス開けるの何年振りだっけ。
数年、開けたいなと思ってて、やっと冬にピアッサーを買ったんだ。
今回はピアッサーで開ける。
これで"開けたい欲求"がいつでも満たされる、と思って。
でも開けてないままで、結局夏になってしまった。


運命は変わらないし。
開けたい理由も別にちゃんとしてないけど。

夏だし、くらいの理由でも、もういい気がしてきた。

たまには、そんな理由で開けるピアスホールがあったっていい。
きっとまたすぐ、理由なんて忘れる。


明日、新しいピアスホールを開けよう。



今日も、読んでいただきありがとうございます!

2022.07.21 もげら

(トップ画像のイラストが、ピアス5個ついてるけど、この5個が実際開いている場所ではない。ただの偶然)


【2022.07.22 追記】
ピアス開けたnote書きました。


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