夏の神保町散歩
わたしの会社の夏休みは、7〜9月の間で好きなタイミングに5日取得する、というものである。だからあえてお盆に合わせたり、まとめて取ったりしなくてもよいのが、個人的に嬉しい。
ここ数年のわたしの使い方は、5日をばらけさせ、隔週くらいで3連休にするのがお決まりになりつつある。
さて、そんな夏休み初日が本日である。
暑いことはよくよくわかっているが、やっぱり休日より空いている平日に、ちょっと街に繰り出したくなる。
最近また個人的ブームが来ているボードゲームのお店もあるという理由で、今日の目的地は神保町に決定した。
10時半ごろ神保町駅に着き、並ぶ覚悟でお気に入りのパンケーキ屋の前まで行くと、列はなく、お店の中に人気もない。今日はお休みということも特に見なかったのでしばらく粘ったが、だんだん諦めの気持ちが出てきて、周りを少しぶらつくことにした。
古本屋が立ち並ぶ通りを、店の前のカートの中の本を眺めながら歩いていると、ふと名前の知らないカフェを見つけた。
店名は「ギャラリー珈琲店 古瀬戸」と書いてある。調べると10時からやっているとのことで、思い切って入ってみることにした。
店内に入ると、想像以上に広々とした空間に驚いた。それに、室内のレンガのような赤い壁には、たくさんの絵画が飾られていて、さながら美術館である。なるほど、だからギャラリーなのかと1人納得。
少し奥まった、たくさんの絵に囲まれたような席に座りメニューを見ると、飲み物やデザートだけでなく、カレーやサンドイッチなどの食事メニューも豊富で、だんだんお腹が空いてきた。カレーもチキン、ビーフ、えびの3種類(辛さも選べる)あり、わたしはビーフカレーの中辛とアイスコーヒーを頼んだ。
持ってきた文庫本を読みながら、涼しい中でしばし休憩していると、割とすぐにご飯がやってきた。
このルーを入れるやつが王道の本格的なカレーという感じですごくいい。カレー自体の味はコクがあって、とにかくお肉が柔らかく、すごく美味しかった。ちゃんと、カレー屋さんのカレーという感じ。
その後もう少し食べられそうだったので、シュークリームも追加で注文。
こちらは、皮がチーズっぽい風味がして甘くなく、クリームもあっさりしていてとっても美味しかった。
店内は人も少なくて落ち着いており、ゆっくり読書したり、絵を眺めたりとのんびり過ごせてとてもよかった。なにより、たまたま見つけたお店が当たりだと、気分が上がる。
お店を出てちょっと歩き、「東京堂書店」へ。
3階まで全て本屋さんなので、各フロアじっくり書棚を眺めて、気になる本を探した。本屋さんは、場所ごとに置かれている本の個性があるので、あまり見ない本に出会えるのがとても楽しい。しかも涼しい。今のご時世難しいのかもしれないが、こういう良い本屋さんができる限り残ってくれることを祈ってやまない。
そして最後は、目的地でもあるボードゲーム屋「すごろくや」へ。
古いビルの7階で、ちょっと見つけるのに手間取ったが、エレベーターが開いた瞬間、目の前にたくさんのボードゲームが広がっていて、一気にテンションが上がった。
すごろくやは、プレイ人数やプレイスタイル(じっくりめか軽めのワイワイ系や、子供と遊ぶか大人だけでやるかなど)などのジャンル別に陳列されていて、目当てのものを探しやすい。
今日は大勢でわいわいできるものと、2〜4人用であまり自分で持っていない系統のものあたりが欲しかったので、うろうろしながら時間をかけて吟味した。
もちろん、店員さんはめちゃくちゃ詳しく大変フレンドリーなので、聞いたらなんでも教えてくれるし、おすすめなども出してくれたりする。
結局、大人数用としてワイワイやれる「音速飯店」、2〜4人用としてちょっと頭脳系な「タギロン」を購入。
音速飯店は今度友達の家に5人くらいで泊まりに行く時に持って行こうと思う。盛り上がりそう。
しっかり楽しんで満足したので、13時半ごろ神保町を後にした。
カフェと書店、ボードゲーム屋と、移動以外は涼しいところにいたので、そこまでぐったりすることはなく、暑い日でも快適に楽しめた。
他にもたくさんのカフェ、本屋さん、文房具屋などもあり、涼しい中に避難しつついくらでも楽しめるので、案外暑い夏の出かけ先に神保町、良いかもしれない。
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