チハヤ

好きなことは、まちを散歩すること、美味しいご飯と美味しいお酒を楽しむこと、音楽をするこ…

チハヤ

好きなことは、まちを散歩すること、美味しいご飯と美味しいお酒を楽しむこと、音楽をすること。

最近の記事

  • 固定された記事

わたしたちの、分担を決めない暮らし

8月に二人暮らしを初めて、はや7ヶ月が経った。 特にトラブルもなく、平和に暮らせていると思う。 二人暮らしを始めたことを、付き合いの長い人々に話すときにされる質問の一つに、"家事の分担はどうしているのか"というものがある。 それに対して、"特に分担は決めていないよ"と返している。 家事の分担を決めないことで一番よかったと思ったことは、「やってもらったときに、感謝できる」ということだ。 この家事をどちらかがやると決めていたら、やっていないと決まりを守ってないように感じてし

    • 自分に合う動詞について考える

      「となりの雑談」というポッドキャストの中で、桜林直子さんが、自分に合う動詞についてお話をしていた。 以前桜林さんが参加したワークショップの中で、参加者がそれぞれ自分に合う動詞を考えるという課題があり、人それぞれ違って興味深かったそうだ。 選ぶ基準は、やっている時にアガる(楽しいもの)、止められたら苦しいもの、ほっておいたらやってしまうもの、これがなくなったら私じゃないもの。 桜林さん自身は、「考える、わかる、言語化する」だと言っていた。 聴きながら私も考えてみた。 ひとつ

      • ゴールデンウィークにやりたいこと

        4月も早いもので4週目。来週はお待ちかねのゴールデンウィークである。 吹奏楽団の練習の合間にふと、"ゴールデンウィークに楽器の掃除したいな。"と頭に浮かんだ。 そこから、数珠繋ぎにやりたいことがでてきて、なかなか気持ちがのってきた。 まず時間があるときだからできることとして、 先ほど挙げた楽器の掃除と、衣替えはやりたい。 楽器掃除を確実に遂行するために、とうとう掃除用のホースの購入までした。 4/27と5/6には、それぞれ別々の集団でマーダーミステリーをやろうとなってい

        • オロカモノの休日

          酒は飲んでも飲まれるなとはよく言う。 そこまで飲んだつもりがないのに、次の日に響いてしまうと、ちょっと凹む。 昨日のお酒が残ったまま迎えた土曜日。 本で紹介されていた酒屋さんに行こうと思っていたけれど、酒に飲まれたやつが酒を買いに行くのはさすがに愚かだなと思い、やめた。 午後になればだいぶ回復してきたので、恋人と近所を歩き、おにぎりや稲荷、お団子やおはぎなどがショーケースに並ぶ老舗の和菓子屋でお昼を買った。 昼寝をして、美容院にいく恋人を見送りがてらまたひと歩き。 なか

        • 固定された記事

        わたしたちの、分担を決めない暮らし

          幸せの牛ハラミランチ

          「なんかうまいものでも食べよう。」 ここ数日がかりでやっていた外回りの仕事がひと段落つき、係長は安堵した顔でそう言った。 いいですね、と返して、係長がタバコを吸いに行った隙にわたしはお店探しを始めた。 時刻は11時半少し前。 これから駅の方に向かえば、11時半オープンの人気のお店に並ばずに入れるかもしれない。よし、ここにしようと狙いを定めた。そうと決まれば、駅に向かう足も少し早足になる。 店の近くまで行くと、電信柱の横に並んでいる人の姿が見えた。店の前には6名ほど。 食べ

          幸せの牛ハラミランチ

          お昼休みの雑談ラジオ

          会社でお昼を食べるときは、打ち合わせスペースなどに移動することが多い。 自席にいると、周りで作業する音やキーボードを叩く音が聞こえてきて気持ちが休まらない。 お昼くらい、仕事のことは完全に忘れさせてほきい。 今日は珍しく席の周りに人がいなかったため、移動せずにお弁当を広げた。 スマホをいじりながら食べるのはなんとなく好きではないけど、ちょっも手持ち無沙汰な気持ちになったので、イヤホンをつけてラジオを聞けるアプリを開く。 なんとなく、"ポッドキャストを聞いてみよう"と思い至っ

          お昼休みの雑談ラジオ

          空いた靴棚

          朝家を出る時に靴を履いていると、目の前に靴棚が見える。 この家には作り付けの靴箱はなく、あとから棚を置いた。奥行きが足りなくて、閉じられるタイプにできなかったから、並んでいる靴たちが常に見えるのだ。 ふと見ると、両足揃って4セット入るスペースに、1セット分空いていて、"あぁ、修理に出したんだ"と思い出した。 日曜の朝、隣の駅のスーパーの開店同時に、脇目も降らず靴修理のコーナーに向かった。 百貨店などにたまにあるこの場所は、いうも日当たりが悪く目立たない位置にある。一度合鍵を

          空いた靴棚

          大人になるって悪くないな

          誕生日祝いという名目で、恋人とちょっと良いホテルに泊まることにした。場所は早稲田の"リーガロイヤルホテル"。 地下鉄から路面電車の都電荒川線に乗り換え、早稲田駅に到着し、飲食店が立ち並ぶ通りを少し散策した。 早大通り沿いにあるバームクーヘン専門店でクレームブリュレのバームクーヘンを買い、歩行者天国になっている通りをまた戻りながらホテルへと向かった。 変わった建築や、気になる和菓子屋さんも発見。 しばらく歩くと、Rを背中合わせにしたロゴが目に入る。ホテルに到着だ。 蔦のよ

          大人になるって悪くないな

          散歩日記③〜築地から銀座〜

          "テレビで築地本願寺を紹介されているのを見たから、行ってみたい。" という、母親からの散歩場所のオーダーがあったため、土曜の散歩は築地スタートとなった。 11時に、母お目当ての築地本願寺で集合すると、外国人の方の多さにびっくり。 お寺の意匠はインドの寺院のような雰囲気で、床のタイルやステンドグラスのデザインが美しい。 お賽銭を終えて中に入ると、お昼から結婚式の予定があるようで、中央に赤いカーペットが敷かれていた。着物を着た女性が、人々がカーペットに入らないように目を光らせ

          散歩日記③〜築地から銀座〜

          そのメロディーは時を超えて

          通勤途中の最寄り駅までのまっすぐな道を歩いていたら、子どもを乗せた自転車が横をすり抜けた。 わたしを抜かした後、後ろに乗っていた子どもの歌う声が風に乗って聞こえてきた。聞き覚えのある歌詞は、だんだんと鮮明になり、記憶しているものとリンクしていく。 "月曜日、月曜日、りんごをひーとつ食べました、それでーも、やっぱーり、おなかはぺーこぺこー" それは、"はらぺこあおむし"の絵本の仲の文章にメロディーをつけたもので、保育園の先生などが読み聞かせの際に歌ってくれるものだった。 わ

          そのメロディーは時を超えて

          花粉症とサシ飲み

          昨日今日と珍しく、仕事で外出が続いた。 からっとした春らしい天気で、歩いている分には気持ちよかったが、なにしろわたしは重度の花粉症持ち。 歩いている途中で花を啜り始め、事務所に戻ってからも目の痒さと鼻詰まりで頭がぼーっとしてどうしようもなかった。 いい季節なのに本当に恨めしい限りである。 そんな気持ちにはなったものの、やはり外は気が楽である。その上昨日は現場から直帰することになり、係長と1杯引っ掛けて行くことになった。 その日行ったのは、経堂駅の近くでビルを地下に降りたと

          花粉症とサシ飲み

          28になった日のこと

          朝目が覚めてぼんやりとしたまま、コーヒー片手に携帯を開くと、その日は珍しく二人から連絡が来ていた。 母親と高校からの親友Sくんからのメッセージはどちらとも、"おめでとう"というもので、やっと実感する。 あぁ、今日4月9日、自分の誕生日だなと。 派手に誕生日を祝う習慣はないし、友人たちがお祝いの連絡をくれるのも、こちらからするのも思い出した時だけなので、年毎に気まぐれである。 そんな感覚からすると、今年はやたらと高校時代からの友人たちが連絡があった気がする。 おめでとうの

          28になった日のこと

          ベストなベストを探す

          ベストが欲しい。このベストは、一番いいのでベストではなく、着る方のベストのことである。 わたしの春秋のオフィススタイルは、もっぱらシャツにベスト、スラックスだ。 勤めている会社の女性の服装は、スーツを着なければならないほどかっちりとはしておらず、かといって体のラインの出るニットやふわっとした生地のものは性に合わないため、この格好が安定した。 ここ数年使っていた2枚のベストのお尻部分が毛玉だらけになってしまい、さすがに買い替えたいなと思っていた。だけど、なかなかいいものが見

          ベストなベストを探す

          最近のびっくり記録

          新年度早々、なんだかんだ毎日ちょっとした面白いことや、知らなかったことに出会う。 せっかくなので、そんな小さな出来事を記録しておこうと思う。 その1 仕事が終わって会社から出る時、自販機コーナーから女性が出てきた。わたしはその後ろを歩いていたのだが、その人が唐突になにか忘れていたのを思い出したのか、あ〜(濁点付き)というものすごく低い声で唸ったあと、くるりと方向転換してこちらを向いた。 わたしと目が合った瞬間、"おつかれさまです!"と今度はめちゃくちゃ社外向けの明るい声色で

          最近のびっくり記録

          移動させたシングルベッドの上で思うこと。

          恋人が日曜日から発熱し、3日ほど寝込んでいた。 風邪をひくとがつんと高熱が出るタイプと行っていたので、わたしも風邪を疑わず、大量のウィダーやポカリを差し入れながら回復を祈っていた。 体温計の音や夜トイレなどで起きる音でそちらを見ると、しんどそうな相方がいる。一番辛いのは本人なのは当たり前だが、なにもできずそばで見守るだけの日々は切なかった。 昨日の夜から微熱になったので、少し落ち着いたなと思いきや、今朝起きたら"死ぬほど喉が痛い"とのこと。 嫌な予感はしたが、散々一緒に寝

          移動させたシングルベッドの上で思うこと。

          桜は咲かないけど、話に花は咲く。

          高校時代に部活が同じで、登下校を共にしていた5人組がいる。 久しぶりに全員揃って会うことになり、花見をしようとなった。 3月最終週の日曜日なんて、普段ならベストシーズンのはずだが、今年は別である。 お酒やらお惣菜やらケーキやらを買い込んで、電車で30分、清水公園駅を出てすぐの通りの桜は、わかってはいたが1輪2輪、花がついている程度だった。 そんなことも含めて楽しめるのは、箸が転んでもおかしい年頃を共にした友人だからかもしれない。 かろうじて梅と、奥の方に桜が見えるあたり

          桜は咲かないけど、話に花は咲く。