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ADHDの人が長距離の電車通勤・通学は向いていない理由

こんにちは、もふです。
今日は【ADHDの人が長距離の電車通勤・通学は向いていない理由】についてお話をしようと思います。

結論から言いますと、長時間の電車通勤ってADHDの方にとって本当に良くない環境が整いまくっているよね、ということなんです。

私は片道2時間通勤をしていたことも、徒歩5分通勤もしたことがあるので、その経験談をお話して行きます。

私が片道2時間通勤をしていた時に感じたデメリットは具体的には5つあります。

(1)通勤バスや電車の遅延や変更に対応する必要がある。

電車やバスはいつも全く同じ時間に来るわけではなく、遅延などでダイヤが変更になったり、乗り場が変わったりしますよね。そういった突発的なことに瞬時に対応することが私は難しく、出勤や通勤がギリギリになってしまったり、遅刻してしまうことが多かったです。

(2)乗り換えを間違えないように頭をめちゃくちゃ使う。

なぜかいつも同じ乗り換えをしているはずなのに、うまく乗り換えが出来ないことがよくありました。
考え事をしていたら乗り過ごす、何故か1個手前の駅で降りる、なども日常茶飯事でした。
大学時代に頑張って朝1の授業に死ぬ気で出席し続けたのに、最後の1回、最終テストの日に「乗り過ごし」をやらかして単位を落としたことがありました。

(3)聴覚過敏がつらい。


電車やバスの中で長時間、車両のアナウンス音、人の話し声、車両の轟音に耐えなきゃいけないんですよね。私はアナウンスの女性の声の耳に刺さる感じで苦手で
ノイズキャンセリングイヤホンを使ってかろうじて耐えていました。

(4)嗅覚過敏がつらい。

香水や化粧品、柔軟剤、制汗剤等苦手な匂いにも耐えなきゃいけない事があります。
匂いをつけている方は悪意があるわけではないし、他の周りの方は大丈夫だったりするんですよね。
満員電車ですと、移動することも難しいので、ひたすら耐えしのんでいました。


(5)周囲の人たちの気配がつらい。

聴覚過敏や嗅覚過敏とも連動しますが、
触れ合うぐらいの距離感にたくさんの人がいる中で「迷惑をかけないように」そして「迷惑をかけられないように」に気を使うことで
私は会社に着く前に精神力を使い果たしていました。
ほかにも

「席を譲ったほうが良いのか、どうなのか。」
「目の前に座っている人が次の駅で降りそうかも。」
「なんか眼の前のこの人怒ってる?」

みたいなことも気になってしまい、
朝の殺伐とした空気の電車内は地獄でした。
(私のHSPの気質も出ているかもしれません。)

「最終手段は端っこの席を死ぬ気で確保して目を瞑りカバンに顔を埋めてイヤホンで防御」というスタイルになりました。

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このようにADHDの気質を持っていると定型発達の方より柔軟に変更に対応したりするのが苦手で、刺激にさらされるとストレスを感じやすいので。
これらをやり過ごした後に職場や学校でパフォーマンスをはっきするのは難しいですよね…。

疲れやすいので帰りも電車に乗って、仕事から帰宅するとストレスでスマフォに依存したり、暴飲暴食やお酒を飲むことによってストレスを解消しようとしたりして、翌朝全然起きられないんです…。

まさに私がそうでした、。
私の場合は6年間片道2時間以上通勤・通学を続けたある時、「もう耐えきれない、引っ越そう!」と意を決して少しずつ通勤時間を減らして行ったんです。

■最終的に会社から徒歩5分の場所に転居した経験談

最初は会社が近すぎると良くない、などネットで言われていたのでドアtoドアで30分ぐらい、など少し離れたところに引っ越したのですが、最終的には
会社から徒歩5分のところに引っ越しをしました。

ストレスの種が一気になくなったので、
ものすごい余裕を持って出勤できるようになりました。
たまにギリギリグセで遅刻しそうになることはあっても、大幅に遅刻しまくるなんてことは、かなり減りました。

絶対的に睡眠時間が増えたので心と身体の余裕が出たのだと思います。
通勤する人たちを横目に朝から好きなことをするという。
最高に幸福度の高い生活でした。
6年間も長時間通勤でこんな時間を失い続けていたなんて本当に損だったなと後悔しました。

それと、ADHDにありがちな忘れ物も、スグに自宅に取りに行けましたし、火を消したか、鍵を締めたかと言った心配事もスグに見に行けたので、そういった安心感もあって良かったです。

遅刻がなくなったので自分を攻めることも周りから指摘されることも減って睡眠時間がたっぷり取れて本当に快適で仕事効率がアップし、スキルを磨くことが出来ました。

■近くに住むデメリット

近くに住むのは良いことばかりではありませんでした。
近くに住むことのデメリットも3つほどお伝えします。

(1)通勤がなくなるので太りやすい

私は通勤時間を減らして動かなくなったので、ものすごく太りました...ものすごい通勤で体力を使っていて、いい運動になっていたんだなぁと実感しました。
ADHDの症状は運動によって緩和されることもあるので、意識的に他の運動習慣を取り入れるようにしていました。

(2)会社の人に家がバレる可能性がある

ネットでもよく書かれている、家が近すぎて家バレする可能性がある問題。
コレは事前に会社の人が通らないような裏玄関があるマンションを選んで対策していました。

(3)家賃が高い。

都心部だと家賃がとんでもないことになると思われる方も多いと思います。

私もものすごく小さい築30年ぐらいのワンルームで現在の倍以上の家賃を支払っていました。
しかし今までの通勤環境ではパフォーマンスが最低で、効率よく成果を出したり出世することは不可能に近いと感じたので、先行投資として引っ越しを決断しました。
※結果的には、この後1年ほどで個人事業主として独立することが出来たこで、転居したので高い家賃を長期間払い続けずにすみました。

(4)プライベートと仕事が切り替えずらい。

とにかく、家が近いので終電を気にせず仕事をしてしまうことがありました。
頭の切り替えが苦手なADHDの方的には、ここは鬼門なのかなと思います。

今となっては、会社内では、しっかり定時に上がるキャラクターになる。
もしくは定時後に趣味や習い事などの予定を入れてしまうことで対策すればよかったなと思います。

■おわりに。


以上が私がADHDの方が職場の近くに住んだほうが良いと思う理由でした。 今は、大変ありがたいことに個人事業主で完全在宅でお仕事をさせていただくことができるようになり、通勤時間が0分なので通勤に関するストレスがほぼない状況です。

人それぞれ事情や環境があると思いますので、引っ越しが難しい、という方もたくさんいらっしゃるかもしれません。

私も実際のところ貯金も全然ないのに、衝動性で行動してしまったところがありました。
(ちなみに衝動だけで動いた結果、最初はやばすぎるシェアハウスに引っ越してしまい4日で脱出したというエピソードもまたいつか記事で.…)

もし少しでも今回の記事の内容が、なにかADHDの方が通勤について考えるためのヒントなどになりましたら幸いです。

またADHDの性質を持つ私が生活の改善するために行っていることや、考え方についてADHDにかかわる全ての方に向けて
記事を投稿していこうと思います。

ではでは!


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