シニア猫のFIP③

から続き

さて、我が家のなびす子さん、FIPのお薬を飲み終え、1ヶ月。再度腹水も溜まることなく、体調は変わらず良さそう。というわけで血液検査に行ってきた。

今回は獣医さんですぐに結果の出る項目を調べてもらったのだが、結果は、というと前回よりも全体的な数値は良くなっている。ただ腹水は溜まってないので、腹水中のコロナウイルスの確認はできないし、血液中のものを調べても精度が低いとのことで、そこは未検査だ。

FIPの指標の一つにA/G値というものがある。これは今回の結果からも計算できるもので

TPーアルブミン=グロブリン
アルブミン÷グロブリン=A/G値

という数式に当て嵌めて計算をするのだが、0.7以上が基準値となっている。
腹水が溜まっていた時のなびす子さんでいうと
9.2-2.3=6.9
2.3÷6.9=0.33
と、かなり低かったのが、今回は計算すると0.54・・・基準値には足りないものの、改善されている。

投薬期間と同じくらい経過観察の期間をとった方が良いとのことなので、引き続き、経過観察をしていきたいと思う。

それから私も使っていたお薬だが、SNSで「この薬を使ったら死んだ!」とか少し騒がれていたようだが、それは違うと思う。もともと死亡率の高い病気であること、正しく使用しなかったこと、早急に治療を始めなかったこと等々、色んな理由はあると思う。亡くなってしまったのはとても残念だが、それは薬のせいではないだろう。もし同じ子がMUTIANを飲んだら助かったか、それはわからない。
だが、実際になびちゃんは今も元気に生きている。なびちゃんの後に発症して、同じ薬を使った神経症状の出ていた子も薬を飲み始めて症状がおさまってきたと聞いている。
ただ「FIPといえばMUTIAN」というイメージを覆したい。高額すぎて諦める方も多いであろう治療を、高額には変わりないがまだなんとか手が出せる治療があるともっと知ってほしい。(一番は誰でも手が出せるような金額で国内で承認された薬で治療できると良いが・・・)今回、うちのなびちゃんで結果が出れば、当店からの里親さんや、繋がりのある団体さんの相談にも、実例を出してお話ができるという思いもあった。

これがもっと広まれば、もっと安価にできる治療薬ができるかもしれないし、もしかしたら国内で承認されたり・・・そんな可能性もあるかもしれない。そうしたら乱立しているクラウドファンディングも減るかもしれない。

まとめ

●今回飲んだお薬はMUTIANよりもかなり安価。1/3くらいかな・・・?
●効果はちゃんとある
●経口カプセルと注射がある
●84日間、毎日同じ時間に投与。
●この薬じゃなくても再発の可能性はある。

こんな感じだろうか・・・何はともあれ、助かる猫たちが増えることを祈る。

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