森佳乃子(レアリゼ代表)

女性ばかりのライターチーム「レアリゼ」代表です。「女性」「妻」「母」という枠にとらわれ…

森佳乃子(レアリゼ代表)

女性ばかりのライターチーム「レアリゼ」代表です。「女性」「妻」「母」という枠にとらわれず自立して生きる。「どちらか」を選ぶのではなく「どちらも」選べるライターとしての生き方。チームとして構成・執筆・編集から入稿まで、まとめてお受けいたします。

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森佳乃子のポートフォリオ

専門は美容医療ポートフォリオをご覧いただきありがとうございます。森佳乃子と申します。 2020年4月よりライターとして活動しております。専門は美容医療分野ですが、他にもキャリア、SDGs、食品、猫、オーディオ、英会話教室などKWをいただけばコラム、エッセイから長文SEO記事まで執筆が可能です。 また、動画から記事へのコンバート、インタビュー記事、記事LP、化粧品LP執筆なども行っております。 現在は「レアリゼ」という女性ばかりのライターチームで、主にSEO記事のご依頼を

    • レビュー:「義父母の介護」 とにかく年寄りに免許を返納させるのはたいへん

      村井理子さんの「義父母の介護」を読んだ。グイグイ引き込まれた。村井さんの書き言葉やそこから伝わるテンポが関西弁のそれで、私が生粋の関西人であるので読みやすかったというのもある。 でもそれ以上にこのエッセイが「あるある」で、ヒザをバンバン打ちまくる内容だったから、というのが大きい。 * 父、85歳。今年の9月末で86になる。その父が、免許を更新しようとしていた。まだ運転していたのは知っていたので、この春ぐらいからもう運転はやめるように。免許も返納の方向で、と言い続けてきた

      • レビュー:食べることは生きること~「スマホ片手にしんどい夜に。」を読んで

        「スマホ片手にしんどい夜に。」はシャープ公式アカウントの中の人こと山本隆博さんの連載「コミチ」からのアンソロジーだ。これまで取り上げられたコラムから20作品がピックアップされている。 色々な漫画家さんが書いた漫画について「シャープさん」こと山本さんが書いた感想や思考がまとめられているのだが、その中に「やさしい家電」というコラムがある。 企業アカウントはその企業のPRアカウントだから、当然その会社の製品を紹介することもある。いろいろな製品を紹介する中で反響が最も大きいものの

        • 「成瀬は天下を取りに行く」レビュー:ある夏の日の美術室で

          「ぼおおのぉ、絵を描け、絵を~」 高校のとき、美術部だった(正確には「美術鑑賞部」に近い)。美術部顧問の先生は、私と、そのころいつも一緒にいた友人をまとめて呼んだ。「坊野」と「大野」だから「ぼおおの」。夏休みの美術室で、コンクールに出展する絵を描かずにおしゃべりしている私とクラスメートはしょっちゅう先生にそう言われた。 美術部は南棟の2階にあった。1984年、高校1年の夏。今から約40年前の夏はまだ、真夏でも30℃を超えることは滅多になかった。学校にはまだエアコンなどなか

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          美容薬機法ライターが「シミ取り」に行ってみた

          今までたくさんの美容記事を書いてきた。「シミ取り」の記事だけでもなん記事書いただろう。なのに、自分では1度もやった事がなかった。気にはなってたんですよ、シミ。出産のあと急激に出現したナゾのシミが「肝斑」というものであることも、若い頃に横着して日焼けするままになっていたツケが今になって「老人性色素斑」(いわゆるシミ)であることも、ソバカスのことを「雀卵斑」ということも知ってる。 肝斑は刺激を嫌い、レーザーをあてると悪化することもあるため注意が必要だと書き、だからトラネキサム酸

          美容薬機法ライターが「シミ取り」に行ってみた

          1人あたりの出生数が0.99になったというニュースを見て思ったこと

          東京では1人あたりの出生数が減り、ついに1人を切ったらしい。東京に限っての話だけど、すわ、このまま行けば日本消滅か?!と世間は騒がしい。 そりゃそうよねと思う。私の世代は小学生の頃からずっと「従来の価値観に囚われるな」「女性も仕事を持ち働く時代が来た」と言われた。専業主婦はネットで叩かれ「ごくつぶし」と言われた。 上の子供が1年生になるとき、小学校の保護者説明会で、学童保育の予約券を取るためにお母さんたちがワレ先に殺到するのを見て驚いた。 遅ればせながら私も、子供が4年

          1人あたりの出生数が0.99になったというニュースを見て思ったこと

          ブリアンで朝食を 生活に余裕があるということ~京都北山

          職場の同僚の若い娘っ子が教えてくれたパン屋さんに来た。京都は北山の「ブリアン」。幸いわたしは高槻という、大阪に出ても京都に出ても30分以内という立地の良いところ住みで、フットワークは軽い。よっしゃ、出勤の日よりはちょっとゆっくり目に起きて出かけよう。どうせ朝ごはんは食べるのだから。などと考えて家を出た。 めざすお店は京都府立植物園の真北、北山というオシャレエリアにある。お店はすぐ見つかり、いそいそと中に入る。案内板があり、見れば「ただいま60分待ち」とな。完全に出遅れた。1

          ブリアンで朝食を 生活に余裕があるということ~京都北山

          「家のなり怠りそね」 だから私は今日も働く

          24時間、何かしら「書くこと」について考えている。これはネタになりそうだなとか、これはあのことと結びつけて書くと面白そうだな、とか。 いつか独立してライター1本で生活できるようになりたいと思っていた。実際、今年2月に受けた「さとゆみ」さんこと佐藤友美さんのライティング道場で『1年後にどうなりたいか』を聞かれた時には「ライターとして独立すること」と答えた。 フリーランスの良さについては、たくさんのインフルエンサーが発信している。満員の通勤電車に乗らなくていいとか、めんどくさ

          「家のなり怠りそね」 だから私は今日も働く

          エッセイを書きたい

          高校の時、一番好きな教科は古典だった。……という人のお約束(?)「あさきゆめみし」で源氏物語の世界にハマった。古文の教師に気にいられて、円地文子さんの著書を紹介され「なまみこ物語」「私見源氏物語」などを読んだ。 あれからほぼ40年。いまほど「古典が好きで良かった」「古典を勉強していてよかった。古典を必修にしてくれていた文化省、ありがとう!」と思ったことはない。 5/26放送のNHK大河ドラマ「光る君へ」は巷でも「神回」だともっぱらの評判だ。私もそう思う。まひろと道長の恋が

          満月と「虎に翼」

          満月だった。大きくてオレンジを帯びた黄色い月だった。時間は少しずつズレながら、世界中の人が今夜、この月を見ている。 見る月は同じなのに、いま日本にいる私と、地球の裏側にいる人とでは180度、違う環境にいる。 5/24放送の朝ドラ「虎に翼」でヒロインの夫、優三さんにもついに赤紙が届いた。出征していく夫を見送るヒロイン虎子と優三に全朝ドラ民が泣いた(と思う)。優しい夫で、結婚するなら絶対こんな人がいい、とドラマを観ている人がみんな思うようないい夫だった。 このドラマは三淵嘉

          「虎に翼」第7週と女性の社会進出について考えたこと

          外で仕事や勉強ができない。カフェでパソコンを広げて何かしている人を見ては「かっこいいなあ」と思う。まねしてみたけどダメだ。隣の人の話が気になってしまって仕事にならない。聞くともなしに耳が話に吸い寄せられてしまう。 コメダでちょっと書き物をしようとやってきた。隣の席にいる人は2人組の女性。星座の話からなぜか友人の家庭の噂話になっている。「トモちゃん」は蟹座らしい。 「トモちゃん」は大恋愛中の彼氏とうまくいっていて、相手の方の家で同棲中らしい。お隣さんは「トモちゃん」が相手に

          「虎に翼」第7週と女性の社会進出について考えたこと

          馬にも衣装 飾るだけじゃないのよたてがみは

          日曜日はたいてい競馬中継を観る。馬が好きなのはもちろん、馬のおしゃれを見るのがおもしろいのである。 「額帯」という馬の額にかけられている部分やメンコ(馬の顔をすっぽり覆う馬具)がジョッキーとおそろいカラーだったり、たてがみにひと手間かけられていたり。さらさらのたてがみもいいけれど、きれいに編み込まれていたり、均等に分けられて色とりどりのゴムで結ばれていたりするのもいい。たてがみをいくつものお団子にしてくる馬もいる。首筋にたくさんのくるみボタンが付いているようで、とてもきれい

          馬にも衣装 飾るだけじゃないのよたてがみは

          【レビュー】「Dr.Bala」~私は何をして生きるのか

          なにが大村医師を動かすのだろう。レビューを書くためにメモを取りながら見ていたのに、途中から手が止まり見入っていた。 「Bala」とはミャンマー語で「力持ち」のこと。由来については語られなかったが、大村医師とミャンマーの人たちとのかかわりの中で「力持ち」というニックネームが付くようなエピソードがあったのかもしれない。それほど、大村医師とミャンマーの人たちとの間は近しい。 2007年に長期滞在のボランティアとしてミャンマーに入ってから、大村医師は自分の夏休みを使って毎年東南ア

          【レビュー】「Dr.Bala」~私は何をして生きるのか

          【イベントレポート】ジャズな一日~高槻ジャズストリート

          午前10:30。気温はすでに20℃を軽く超えている。雲ひとつない晴天の下、11:00の開場を待てない人たちが続々と集まってくる。空気に湿気はなく爽やかな空気にも関わらず、会場周辺の空気は実際の温度より1℃高いような気がする。 お腹を底から震わせるようなベースの音が正確にリズムを刻む。ピアノがベースに絡んでいく。囁くようなドラムはクスクス笑っているようでもある。トランペットが長い息を吐き、サックスは天童よしみばりのコブシを回す。 お喋りなベースは早口でなにか言っている。クー

          【イベントレポート】ジャズな一日~高槻ジャズストリート

          大切なことは目立たないことの中にある

          すっ転んだ。 いつもの通勤路を自転車で走っていた。強い向かい風が吹いていたけど、電チャリだから、いつもならそれほど苦にもならない。 ところが、悪いことに雨も降っていた。私のレインコートはポンチョ型だ。風を孕んでまるでヨットの帆の様に膨らんだ。一瞬、ものすごい風が吹き「あっ…」と思った瞬間、自転車ごと吹き飛ばされていた。 強く地面に叩きつけられた(気がした)。勢いで顔を地面に打ち付けた。口の中にすぐさま血の味が広がった。ヤバい……自分がいまどんな状況なのか分からなかったが

          大切なことは目立たないことの中にある

          少しずつ。

          娘の部屋を片付けている。うちは狭い。独立した子供の部屋をそのままにしておける余裕はないから、娘が使っていた部屋を今度は私の部屋として使えるようにしなければならない。 毎日、少しずつ、娘の抜け殻を拾い集めては残しておくものと処分するものとに分けて片づけているが、なかなか思うように進まない。人がひとり、20年以上も暮らしていれば物も増える。幼稚園時代のものから大学の学位証にいたるまで、出るわ出るわ。 またそれを、ひとつずつ手に取って感傷に浸るものだからなおのこと進まない。