見出し画像

【イベントレポート】ジャズな一日~高槻ジャズストリート

午前10:30。気温はすでに20℃を軽く超えている。雲ひとつない晴天の下、11:00の開場を待てない人たちが続々と集まってくる。空気に湿気はなく爽やかな空気にも関わらず、会場周辺の空気は実際の温度より1℃高いような気がする。

お腹を底から震わせるようなベースの音が正確にリズムを刻む。ピアノがベースに絡んでいく。囁くようなドラムはクスクス笑っているようでもある。トランペットが長い息を吐き、サックスは天童よしみばりのコブシを回す。

山本昌カルテット meets 藤井貞泰

お喋りなベースは早口でなにか言っている。クールにベースのお喋りに話を合わせるピアノはイケメン。

堀秀彰&井上陽介

野外会場では陽を遮るものもない中で大勢の人がビッグバンドの演奏に聞き入っている。今日の天気と最高に合うだろうビールを片手に聞いている人も多い。

甲南大学Newport Swing orchestra

文字通り、体中が音楽で満たされていく。

「音楽あふれる楽しい町に」をコンセプトに、1999年に始まった高槻ジャズストリートは今年26回目。年々規模を拡大し、アマチュア、プロを問わず演奏を披露する。中には「本当に無料で!?」と思わず声の出るビッグネームも。音楽、とりわけジャズが好きな人にとっては毎年楽しみにしている高槻の一大イベントである。

ジャズストリート開催中、高槻市内は文字通り音楽であふれる。市内60会場で大小様々なライブが開催される。興味深いのは市バスを会場にしたジャズバス「パラダイス号」。会場を一周する30分の間にバスの中がミニライブ会場になる。

ジャズバス

屋外のライブ会場にはキッチンカーも並び、子供を連れた人たちで賑わっている。小学校、中学校のグラウンドは子供を連れている人たちも入りやすいのが魅力だ。音楽を楽しみたいけれど、屋内のイベントは子供を連れてはなかなか入りにくい、という人にとってもありがたい。

会場はボランティアによって整然と保たれ、円滑な運営を助ける。ボランティアなくてはこれだけの回数を続けるのは難しかっただろう。会場の清掃、ジャズストリートの運営資金となるTシャツの販売、設営まですべてを担う。

高槻ジャズストリートか今年も始まった。幸い今年もお天気は良すぎるほどに良いらしい。ゴールデンウィークウィークの一日、ジャズを楽しむのはいかが?

高槻トリシマホール

高槻ジャズストリート
5/3(金・祝)、5/4(土・祝)
10:00AM~Late Night

この記事が参加している募集

ライターの仕事

よろしけれはサポートお願いします。頂いたもので時間を買います。そしてまた書きます。