マダニ

マダニに噛まれた話です。

ヨーロッパの原っぱには、Zeckeツェッケ/マダニが普通にいます。

Zeckeツェッケは黒いゴマみたいな見た目で、動物に噛みついて血を吸います。長く噛みついたマダニは血を吸って、身体がプクーと大きく膨らみます。噛まれても痛くはないのですが、病気を媒体するので危ないのです。

私は、日本では出会ったことがなかったマダニ。今回のオーストリア山歩き旅行で、なんと2回も噛まれることになりました。

ドイツでは、薬局でマダニ用のピンセットが売られています。我が家のは、こちら↓

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今回の旅行にも持って行き、リュックサックに入れていたのですが、私が噛まれたのがなんと休息日でザルツブルクの街観光へ行った時でした。山ではなかったので専用ピンセットを持っておらず、急遽薬局で購入する羽目になりました。(写真右端の1本)
恐らく、衣服についていたか、バス(登山客も利用します)利用時に私にくっついたのか…。

発見したときの状況は、二の腕を摩るとポチッと蚊に刺された後を掻いて出来たような小さなカサブタの感覚が指先にあり、ポリッと引っ掻いて剥がそうとしましたが剥がれず、ポリポリしていたら夫が「どうしたの?」と聞いてくれて、「このカサブタがさ〜…」と見せたら「Zeckeツェッケ!!!」と驚かれました。
見つけた時には私の腕に頭を突っ込んだ状態で、これは早く抜かなければいけません。速攻で薬局へ行き、専用ピンセットを買い、「今刺さっているの。」と言うと薬局の方が消毒液とティッシュを貸してくれました。

マダニの抜き方にも注意が必要で、専用ピンセットで身体をしっかり摘んだら、左回しに回しながらゆっくりと引き抜きます。
無理に引っ張ったりするとマダニの身体がちぎれて頭だけが皮膚の中に残ってしまい、病院で取ってもらうことになりますので慎重に。
急遽買った専用ピンセットの先は、マダニの身体をちぎってしまわないよう丸いくぼみもついていて、本体には回す方向が矢印で示されていて機能的でした。

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抜き取ったマダニはティッシュの上などにのせ、全身があるかを必ずチェックします。
マダニは潰すのが難しく、殺しにくいので、ドイツではトイレに流すか火で焼き殺します。

刺された跡は消毒して様子を見ますが、刺された箇所を中心に、皮膚に赤い輪が出たら直ぐに病院へ行きましょう。

素人の書く記事です。心配な方は、噛まれた時点で直ぐに医師にご相談くださいね。

私のは、暫く蚊に刺されたようにプクッと膨れて痒かったのですが、そのまま消えていきました。

そして旅行を終え、家に着いてトイレへ入った私は2匹目が太ももの内側に刺さっているのを見つけるのです…。
どうして私ばかりが餌食に…。
こちらもまだ噛んだばかりのようでマダニの身体は膨れていませんでしたが、頭は私の皮膚の中。これまた夫に専用ピンセットで取ってもらいました。


ヨーロッパの原っぱや山歩きではなるべく長ズボンを着用し、山を降りたら表面にマダニがついていないかチェックします。例えば、夫のズボンにはある日の登山後3匹もついていました。ついていたら、指で摘んでポイポイっと取り払いましょう。触ったら直ぐに噛みつくというものではないので大丈夫です。帰ったら直ぐにシャワーを浴びて、全身をチェックするようにしましょう。
それでも私のように、後日噛まれる場合もありますから、暫くは全身チェックを続けた方がいいと思います。

私のZeckeツェッケ/マダニ体験でした。

最後に、私が見た、自分の皮膚にマダニが刺さっている衝撃の画を描きましたので、どうぞ。



苦手な方は、ここまでで。





こんな風に見えます↓ ※ゴマサイズ

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ホクロのような小さな黒い点ですが、頭は皮膚の中で、よく見ると身体にピコピコと脚が出ているのが見えます。…鳥肌。
(実際の脚の様子とは異なるかも知れませんが、こんな感じの画が目に飛び込んで来ますよ…。)

山歩き、マダニにも気をつけて楽しみましょうね。(2回噛まれた人が言う…。)


2020年7月26日




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