見出し画像

何もしなくても生きていていい

どんより曇天の今日は、通院日だった。

天候のせいか、目覚めが酷く悪かった私。寝ぼけ眼をこすりながらも、何とか身体を起こして起床…しようとしたんだけど、やっぱり身体が怠くて動けそうになく。

仕方なく再びベッドに身体を投げて横たわっていたら、時間ギリギリに起きる羽目になった。完全に自業自得。やらかした。いつもの私なら、予約時間5分前には到着するようにしているのに、今日は5分遅刻してしまった。

診察室に入ってから、開口一番、遅刻に関して、謝罪の旨を伝えた。すると主治医に「大丈夫ですよ」と言われた。相手に大丈夫だと言われたんだから、大丈夫なことにしておいて大丈夫。ここあんまり深く捉えない。今日はなんだか深く考えちゃうんだけど大丈夫、そんな日もあるさ。

昨日のフォトウォークで気持ちがリフレッシュされたからか、その後で友達に悩みや不安を聞いてもらったからか分からないけれど、最近感じていた鬱々とした気持ちが、今日は無くて。

だから医師にも、正直な気持ちを話せる気がして話してみた。「たまに死にたくなる」と。すると医師は、顔色も声色も変えずに、「そうですか。死にたくなるのはどうして?」とまあ、そりゃあ聞かれるよなあと言う質問を返してきた。

そういえばどうしてなんだろうと「どうしてでしょうね…」と交えながらも少しの間考えて、「新しく何かを始めようとすることがつらいです」とポツリ。加えて「何かをしようとすることも、何もしないでいることもつらいです」と話した。

「そういうことか」と医師が独り言ちた後、「死にたいと感じちゃいけないとは言わないけれど、常に、何かしなきゃとプレッシャーに駆られる必要は無いと思いますよ、何もしなくたって生きていていいと思いますし(意訳)」と声を掛けてくれた。

何もしなくても生きていていいと言う言葉が、今の私には響いた。

「頑張ることも頑張らないこともつらい」と感じるのは正直、今に始まったことではない。何なら大学生の時から思っていたことだったんだけど、その時は自分の正直な気持ちを、私は医師に伝えられなかった。ずっとどこか信じられずにいたし、言って何かが変わることが怖かったんだと思う。

頑張って頑張って頑張り抜いた先に「卒業」と言う称号を手に入れられたのだとしたら、頑張らなくてもいいと言われることが、怖かったのかもしれない。

実際「無理しないでね」は大学の先生からは言われたし、私もそのつもりだった。でも、それでも「無理をして頑張らないと私には存在価値が無い」と言う思いは、ずっと心のどこかにあったんだと思う。

でも卒業して、その枷が外れつつある今になって。私はようやく解放されたのかもしれない。それが何からって言うのは今はちょっと言語化が出来ないんだけど、とにかく色々なこと。



読んでくださってありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?