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私は、「自立」した人間になりたい。
「自立」した人間になりたい。
「自立」何なんだとう…。私は、どんな暮らしをして、どんな人間になりたいのだろうか。
福祉実習の経験と、「護られなかった者たちへ」を読んで、最低限度の生活から「自立」について考えてみました。
この夏の挑戦
この夏、私は福祉系の資格取得に必要な実習に打ち込んだ。
直接現場を経験して、利用者さんに会って、職員さんに話を聞いて...。
何が良い人生なのだろう。
どこまでが福祉で守るべきものなのだろう。
社会が作る障害を無くすにはどうするべきだろう。
「すべての国民は、健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有する。」
日本国憲法にあるこの規定。
「健康で文化的な最低限の生活」って何…?
福祉とは、学問分野なだけではなく、人生全てが詰まっていた。
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護られなかった者たちへ
中山七里さんのミステリー作品。
2021年に、佐藤健さん主演で映画化もされました。
この本を、私は2020年の大学入学前に読了した。
多少の誇張はあるかもしれませんが、私の知らない貧困と福祉の実態が描かれていて、とても衝撃を受けました。
私は、両親にも環境にも恵まれ、お金に困ったことはありません。
そんな自分だからこそ、貧困について、福祉について知らなければならない...。
この本が、大学で福祉専攻を選ぶ、ひとつのきっかけにもなりました。
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あらすじ
仙台市の保健福祉事務所課長が餓死状態で発見される。
なぜこんな殺され方をしたのか。
誰が被害者で加害者なのか。
本当に"護られるべき者"とは誰なのか。
怒り、哀しみ、憤り、葛藤、正義...。
万般の思いが交錯した先に導き出される切なすぎる真実...。
本を読んで
社会保障や生活保護は、人々の生活を守り助ける制度なはずなのに...。
この本を読んで、制度の基準の整合性を疑問に感じた。
国の制度である以上、税金によって成り立つ制度である以上、基準があり審査がある。
これは当然で、不正受給防止のためにも必要である。
一方、制度の狭間となり、受給できない人もいる。
制度の規則に懸念を示し、受給しない人もいる。
国として、生活最低水準は取り決められている。
しかし、最低限の生活に求めることは、人によって違う...。
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実習と本から考えた、私にとっての最低限の生活とは
・生活できる家がある
・毎日の食事がある
・清潔にいられる
これらがあれば生きていける。
ここまでが、一般的で、社会として共通認識のある、最低限度の生活だと思う。
でも、本当にそれだけなのだろうか…?
・心に少しの余裕がある
病気で働けなくても、心に余裕があれば、図書館の本を読んで知識をつけることも、歩いて散歩をすることも出来る。
前を向いて、次に何をするか考えることができる。
心に余裕があれば、自分の意思を持つことも、将来に展望を持つこともできる。
・他者や社会に貢献できる
ただ一人で過ごすだけでは、「生きてる」って実感できない。
何のために生きているのかわからない。
誰かに、何かに、自分が役に立ててると思えることは、重要だと思う。
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「自立」とはなにか
私は、父から「お金を出すのは大学まで」「自立した大人になりなさい」と幼い頃から言われてきた。
この文脈の「自立」は、経済的自立だったと思う。
でも、経済的な自立だけが「自立」ではない。
自律するということは、
自分で自分の人生を考え決断できる、自分が自分でいられるということ。
社会的に自立するとは、
他者や社会に貢献することで、必要とされる存在になるということ。
「自立」した人間になりたい。
これが、今の私の目標です。
この、目標を達成できるように、日々を過ごしていく。
就職活動を進めていく。
「いい子でいなさい。人に迷惑をかけないように」
自立したい。でも、頼ってはいけないなんてことは無いはずだ。
時には、誰かに迷惑をかけても頼ってもいい。
どんな時でも、自分の芯を持って、自分の人生を歩んでいきたい。
これが、私にとっての「自立」です。
あなたにとっての「自立」は何ですか?
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