D2Cブランドと呼ばれる私たちがリアル店舗を次々に出店するただ一つの理由
あやうく本当に最初で最後のnoteになるところでした。こんにちは、DAYLILYのこばやしもえです。
さて、前回の「ただのPOPUP SHOPはもういやだ」からあっという間に半年以上経ってしまいまして、気づけば常設のお店が日本にも2店舗(日本橋と大阪梅田)にできました!最初の台湾の店舗も合わせると、アジアで3店舗、DAYLILYのお店ができたことになります。
そして、、、来年春には都内にもう1店舗出店を予定しています!
「そんなぽこぽこ店舗つくってバカなんじゃないの?D2CなんだからECで売れよ」なんて思われているかもしれませんが、なぜ私たちがリアル店舗にこだわり、次々と店舗をつくっているかについて今日は書きたいと思います。
世界観を伝えることを目的にはしていない
最近、海外のD2Cブランドが店舗を作りはじめたことによって、「店舗は世界観を伝えるために重要だ」「店舗はブランドの世界観を体感してもらうための場だ」という記事をよく見かけるようになりました。
もっともらしいような、当たり前のことを言ってるだけのような。なんとも、もやもやした気持ちになるのは私だけでしょうか。
3店舗つくってみて、改めて何を大事にしてきたかを思い返してみると、「世界観を伝えること」を店舗の目的にしたことは一度もなかったように思います。
それは私たちが目指す存在が、台湾の街の漢方薬局にあるからです。
台湾で漢方が文化として生活に根付いている理由
私たちがDAYLILYをはじめたのは、台湾のように生活に根付いた漢方をより多くの女性たちに届けていきたいという想いがあります。
日本だと敷居が高いイメージの漢方ですが、台湾ではそうではありません。
街にはコンビニのようにたくさんの漢方薬局があり、人々は体調が悪くなくてもふらりと立ち寄り、雑談だけをして帰る人もいます。そして、漢方薬だけでなく、お茶や漢方のスープをつくるための食材なども扱っているので、スーパーマーケットの延長のような、生活にとって当たり前の存在なのです。
そんな地域の人々の健康を一生に渡り見守ってくれる街の漢方薬局の存在が身近にあるからこそ、台湾では漢方がひとつのライフスタイル、文化として生活に根付いています。
私たちは漢方ブームを起こしたいわけではありません。元気なときもそうでないときも心身に寄り添う、台湾の街の漢方屋のような存在になりたいんです。
私たちは日常の中に漢方を溶け込ませるために店舗をつくる
今年2018年、日本では日本橋と梅田に2店舗出店しました。そしていずれも路面店ではなく、商業施設や百貨店内に出店をしました。
いろいろな人から、「路面店でないとブランドの世界観を表現しにくいよ」と言われたりもしましたが、正直、どうでもいいなと思いました。
漢方を特別なものではなく、日常の中に溶け込ませていくためには、わざわざDAYLILYだけを目的に路面店に足を運んでもらうより、何かのついでや、生活の導線上にあって、「そういえば」とふと寄れる身近な存在であることの方がずっと大事だと思ったからです。
そうやって少しずつ漢方を生活の一部にし、一生を見守る存在であるために、私たちはこれからも店舗をつくっていきたいと思います。私たちが店舗をつくる理由はただそれだけです。
すべてのSisterたちへ感謝と愛とヘルシーと
ありがたいことに毎月、雑誌やテレビなどで掲載いただくようになり、世間から関心を持っていいただきうれしいなぁと思うのですが、今年、何よりも一番ブランドとしての成長を感じたのは、店舗ができて、素敵で魅力的な方々がDAYLILYに集まってくれたことでした。
私は一緒に働いてくれる店舗のメンバーもお客さんもみんな「Sister」と呼ぶのですが(それは「hey,brother!」といって肩パンするみたいな関係性に憧れがあるから)、今年は一気にSisterの数が増えて、そして一緒にブランドをつくってもらっている感じがして、とてもとても幸せでした。本当にありがとうございます。
たくさんの人に愛していただいているDAYLILYが、2020年もすべてのSieterたちの心と身体のよりどころとなり、少しでもヘルシーであるお手伝いができたら幸いです。
年末年始、どうぞゆっくりご養生くださいませ。
こばやしもえ
▶︎台北旗艦店
台灣台北市松山區民生東路五段165-1號一樓
月~金 11:00–21:00 / 土 11:00-18:00 日・祝休み
▶︎誠品生活日本橋店
東京都中央区日本橋室町3-2-1 COREDO室町テラス 2F 誠品生活内
10:00〜21:00 無休
▶︎大丸梅田店
大阪府大阪市北区梅田3丁目1−1
日~木 10:00-20:30 /金・土 10:00-21:00 無休
美味しい漢方スープをいただきます!