ののん

絵本と本好きなフツーのお母さん👩🏠 大学生の娘と高校生の息子。 大学受験を目指す高校生…

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絵本と本好きなフツーのお母さん👩🏠 大学生の娘と高校生の息子。 大学受験を目指す高校生息子の語彙力向上をめざす(できれば成績UP↑も)。 そのためにできることを日々考え中。 日常も交えつつ子育てを振り返ります。

最近の記事

「ヤバい」がやばい

 娘から動画が送られてきた。 サークルの仲間が娘の誕生日を祝ってくれている動画。仲間が歌い出す「ハッピーバースデー」と大きなケーキに娘の声が響く。 「えー、ヤバーーい」とか 「やばっ」とか。 それしか言わない娘。 「いや、やばいだろ」と思ってしまった。 彼女は大学で日本語学、日本文化を学んでいる。それなのに、友達からのお祝いに「ヤバい」としか出てこないのだ。 驚きとか嬉しさとか感情的に表す言葉は他にあるだろう。それをひっくるめての感想が「ヤバい」なのがやばい。  以前から

    • 一重の私が二重幅の重要性を考える〜KYNEの絵を見て〜

       福岡市美術館で開催されている 「KYNE ADAPTATION」を見に行った。   おととしくらい、同じく福岡市美術館に行った時、常設展にあったKYNEの絵を見た。 大きいからというだけではない、その存在感に圧倒されたことを覚えている。最近になっていろんなところで、同じような絵を見かけることが重なった。 「あ、あの人の絵だ‼︎」とわかる。そういう唯一無二感が私は好きだ。 だから「KYNEの国内初となる大規模個展」と謳われたこの展覧会で、たくさんのKYNEの絵が見られるこ

      • 「過保護」と「親バカ」

         「なんか過保護やな、オレの親」  息子の姿かたち(要するに顔)が、彼女ちゃんと釣り合わないと学校で言われるという(女子たちに)。深刻なやつではなく、本人も「普通に悪口やん」と笑いとばす程度の話。  その話に対して、私は息子の姿かたちが彼女ちゃんに比べて劣っているとも思えないので 「えー、そんなことないよ‼︎  ちっちゃい頃からかわいがって育ててきたの  に…かっこいいよ‼︎」 と、冗談めかして言ってみた。  そんな私の言葉に、息子が言ったのが 最初の言葉だ。「過保護」だ

        • ドラマ「東京タワー」と『徒然草』

           江國香織さんの本が大好きで、よく読んでいた。言葉の選び方や登場人物がとても好きだ。 いちばん好きなの作品は?ときかれたら(きかれないけど)『きらきらひかる』と即答する。  今クールのドラマに「東京タワー」を見つけて、思いがけず感じる江國香織の気配に わくわくした。  これは見ようと決めていた。  原作の本がある映像作品は、読んだ人が それぞれに感じ自分のものにしているので それを背負いながら形にするのは難しいと思う。だから、みんながみんないいと思うものを作ることはできな

        「ヤバい」がやばい

          高2息子の実力テスト、国語のみやってみた!

           息子の高校は、長期休み明けごとに実力テストをする。春休み明け、2年の始業式の日にも実力テストをしていた。 勉強がさほど得意ではない息子は、特に苦手な国語で散々な点数を取ってきた。予想以上の惨敗…。 なんでこんな点数なのかを知るために、私もテストを解いてみようと軽い気持ちで息子に問題用紙を借りた。 国語ならいける‼︎ …10分後、軽くやってみようみたいな感じで手をつけてしまったことを後悔した。 大問1は評論。 問題を読むのも一苦労…長い、意味わからん、進まん。 「

          高2息子の実力テスト、国語のみやってみた!

          はじめて買った絵本

           絵本について何も知らなかった私が、はじめて買った絵本は『ぐりとぐら』だった。  学生時代、友人たちが口々に懐かしいと言い、いちばん話が盛り上がっていたのが『ぐりとぐら』だった。 誰もが笑顔でその絵本の話をしていた。生まれ育った場所も全く違う人たちが同じような時期に同じ絵本を読んでいて、それぞれに思い出を持っていた。 こんなに人の思い出の中に生き生きと残る絵本って…と思っていた。  だから、最初に手に取ったのは『ぐりとぐら』だった。私の子供にも、あの友人たちのように大きくな

          はじめて買った絵本

          はじめての絵本

           私は、小さい頃に絵本に触れたことがない。 読んでもらったこともなければ、家に絵本があった記憶もない。  だから、絵本に思い出などない。 それで困ったことはないし、絵本を読んだことがないくらい別にどうでもよかった。  ただ、大学生になって、友だちが小さい頃に読んでいた絵本の話で盛り上がっている時は話についていけなかった。 絵本を知らないからと言って、誰に何を言われるわけではない。 その話になるとひとり取り残されたような、自分だけが小さくなったようなみじめな気分になったのを

          はじめての絵本

          語彙力おばけな娘

           高校生息子の語彙力のなさをどうにかしたいと日々考えているのだが、そう思い始めたのには娘の存在がある。  私には大学生の娘もいる。 彼女は息子とは違って、語彙力おばけだ。 幼い頃から言葉と漢字に興味を持ち、貪欲に知りたがった。小学校に入学する前から国語辞典を使いこなす子どもだった。そして、小学生の頃から勉強ができた。国語に限らず、全部ができた。高校生になって大学受験のための勉強を始めると、得意科目は国語であり、彼女の成績はその国語力に支えられていることがわかった。  そんな

          語彙力おばけな娘

          「細面」とか知らん

           「お母さーん、これ読める?」 模試から帰って来た息子がそう言ってきた。見てみると「細面」と書いている。 「ほそおもて」と言うと、 「読めるん?」と不満そうな息子。 どうやら模試でわからなかったらしい。 「わからなかったなら、なんて書いた?」 「こまめん」 「普通、ほそめんじゃない?」 「問題になるくらいだから、普通じゃないと思って…こまめん」  そもそも、「細面」なんて聞いたことないらしい。その言葉自体を知らないから読めないのだ。  息子によくあるこのパターン。 漢字がわ

          「細面」とか知らん