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語彙力おばけな娘

 高校生息子の語彙力のなさをどうにかしたいと日々考えているのだが、そう思い始めたのには娘の存在がある。

 私には大学生の娘もいる。
彼女は息子とは違って、語彙力おばけだ。
幼い頃から言葉と漢字に興味を持ち、貪欲に知りたがった。小学校に入学する前から国語辞典を使いこなす子どもだった。そして、小学生の頃から勉強ができた。国語に限らず、全部ができた。高校生になって大学受験のための勉強を始めると、得意科目は国語であり、彼女の成績はその国語力に支えられていることがわかった。
 そんな娘を見ていて、当時は中学生だった息子の成績が全く上がらないのは、言葉を知らないことや語彙力のなさがあるのかもしれないと思い始めた。その時はそれより勉強不足の方が問題だと思っていたのだが、だんだんと息子のあまりの言葉のわからなさや漢字の読み書きのできなさが目につき、気になるようになった。

 娘と息子の圧倒的な違いは、言葉への興味だと思っている。幼い頃から言葉を知りたがり、本を読み、調べることを厭わなかった娘。本1冊を最後まで読むこともできない息子。
 私は男の子はそういうものだと思いこんで、本を読むより外で鬼ごっこでいいと思っていた。

小学生のうちに、しっかりと漢字学習をさせること、読書習慣をつけること。これができなかったことが今更ながら悔やまれる。読書習慣は難しくても、せめて漢字学習を気にかけていればよかった。

 息子は、今でも会話の中で簡単な熟語を正確に言えなかったり、上と下の漢字を入れ替えた状態で使ったりする。私はその都度訂正して、
極力、会話の中に四字熟語やことわざ、難しい熟語を入れるようにしている。私も、語彙力おばけにならなければ‼︎

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