「過保護」と「親バカ」

 「なんか過保護やな、オレの親」

 息子の姿かたち(要するに顔)が、彼女ちゃんと釣り合わないと学校で言われるという(女子たちに)。深刻なやつではなく、本人も「普通に悪口やん」と笑いとばす程度の話。
 その話に対して、私は息子の姿かたちが彼女ちゃんに比べて劣っているとも思えないので
「えー、そんなことないよ‼︎
 ちっちゃい頃からかわいがって育ててきたの
 に…かっこいいよ‼︎」
と、冗談めかして言ってみた。

 そんな私の言葉に、息子が言ったのが
最初の言葉だ。「過保護」だと。

 それを聞いて、私は
「ん?過保護で合ってる⁇」と思った。
確かに「過保護」に育てたかもしれないけど、
この場合、「過保護」と言うより「親バカ」と言った方がしっくりくるのでは?あながち
間違えでもなさそうなので訂正はしなかったが、訂正してやった方がよかったのかと今でも気になっている。しかし、訂正したところで
「親バカ」という言葉を知らない可能性が高い。なにせ「英才教育ってどういう意味?」と最近きいてきた人だ。訂正しても「親バカって何?」となるかもしれない。
 
 日本語って難しい…。
 息子の語彙力の壁を感じると、そう思う。似通った言葉を使い分けるには…正しく理解すること。やっぱり訂正して、正しい使い方を伝えることをしなければ…。

 

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