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お母さんといると落ち着かない

薬を服用し始めても
娘は回復するどころか
学校生活の中、調子を崩す一方でした。

過呼吸はしばらくしてなくなりましたが
次にやってきたのが眠気ならぬ「死に気」
これは娘が表現した言葉で
眠さが襲ってくるように
死んでしまうという不安が襲ってきて
息苦しくなってしまいます。

この「死に気」があった頃に
恐慌発作というものも出始めて
これはパニック障害の症状の1つらしいのですがとにかく恐怖に襲われて落ち着かないらしく
この症状を心療内科の先生は
本人のイメージは大きな津波にのまれる感覚と
言われていました。

この発作の対処法は特に無いらしく
しばらく恐怖が過ぎるのを静かな場所で
待つしかないそうですが
娘の場合は何度も顧問の先生が
その恐怖から戻してくれたと感謝していました。

様子を聞くと、発作が起きたら
落ち着ける空いた教室で
部屋から出ないように
時に声かけしながら様子をみて
とても落ち着いて、力強くも安心出来る
目と声で「大丈夫」と言ってくれていたそうです。

大きな恐怖の中で、大丈夫なんだ!と思え
恐怖が消えていったと話していました。

恐慌発作を落ち着かせることは容易ではなく
おそらくタイミングが最も大事で
声をかけてくれる先生が落ち着いて対応
してくださっていることや
何より信頼している方であることも
大きかったと思います。

娘をサポートしていく中で
私は全てが未知で
全てにハラハラドキドキオロオロで
不安でしかない状態でした。

「お母さんが居ると落ち着かない」

何度も娘から言われた辛い言葉です。
言われている頃は悲しくて辛くて
時に腹立たしくなる時もありましたが
今、振り返るとよくわかります。
 
そりゃそうだ

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