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叶わない事を諦めるのは絶望ではなく、執着する苦しみから解放されて自分の幸せを見つけようと前に進む事

ちきりんさんの書籍「ゆるく考えよう」の14ページを読んで考えた事。
自分では叶わない事や諦めるしかない事に対しての向き合い方を早い内に知れた方が、穏やかに生きられる時間が増えるよねって話です。


「諦める」って、
「本当は望んでいるのにそれが叶わなくて不幸」とか「かわいそう」みたいなネガティブなイメージがあって
逆に「諦めない」は、
「ひたむきに努力し続ける姿が美しい」とか「健気」とか「無謀でも可能性が有るなら続ける事が美徳」みたいなイメージがあるんだけど、
「諦めない事」を美化し過ぎなんじゃない?って思う様になった。
「諦める」のイメージが悲観的でネガティブだから、悪い事だと捉えていたのかも?
そういえば、何故こんなに悪いイメージがあったんだろう?と。

どうしても無理そう、それをする為には多大な労力等が必須で極めて困難という状況になった時、早めに諦めて別の道を模索する決断をする方が、
早く猶予を得られる方が人生時間を自分の望む様に使えるから、そっちの方が良いよなって納得した。
認めたくないからつい目を背けてしまうけど
それって自分の時間を捨ててしまって勿体無いよなぁ。


私の場合は、まずアトピーの敏感肌を諦めた。
小さい頃から顔のアトピーが特に酷くて、
掻いて赤くなって膿が出たり、色素沈着を起こして黒ずんだり、
ベタベタの軟膏を塗るから肌がテカテカして、それも馬鹿にされたり気持ち悪がられたりして、症状にプラスして他人からの反応が余計に辛かった。
なんで私だけ?と悲しくて悔しかったし、自分の肌が大嫌いだった。

だけどそれ以上に、他人から悪口を言われ攻撃される自分自身が大嫌いだった。
自分が嫌いだったから、こんな症状が出る自分の体に対しても当然否定的だから、尚更アトピーも悪化したままだったと思う。
本当に心の状態が体に現れるという事が今は分かる。
ストレスが酷いとアトピーも本当に悪化するから。
アトピーじゃなくても敏感だとやっぱり体に現れる。


「みっともないから治せ」とか言ってくる様な親で、
みっともないと言う理由も、世間体とか他人から見た評価ばかり気にしたもので、ただ追い詰められるだけだった。
皮膚科で軟膏塗ったり、一日何回も特殊な水を体に散布したり、紫外線療法を試したり、飛行機で遠くの病院に行って特殊な注射をしたけど、
そうやって治す・なくすのに必死になる事に疲れてしまった。
だから治そうと必死になる事をやめた。諦めた。


悩む時って、「自分が持ってないものを持っている人」をわざわざ(!)比較対象として引っ張り出してきて自己嫌悪する。
わざわざ自分より優れてる・恵まれてると思う人を、わざわざ比較対象として引っ張り出してきて、わざわざ大ダメージを受けて激しく落ち込むというか、落ち込もうとする癖がある事に気付いた。
そりゃ負けるに決まってるよね。
そもそも他人と比較して負けてるとか思うのが不幸の元でしかないんだよなぁ。
これをやめよと全力で自分に言い聞かせたい。


今その時が苦しいと冷静に考えるのって難しいけど、
一気に治りたいし、早く楽になりたくて苦しいんだけど、そこだけに執着してると苦しくなる一方で、どんどん病んでしまう。

逆に諦めて執着しなくなった方が調子が良いと実感する。
肌が荒れてたら、最近疲れてたしな。。とか、
最近食べ物適当だったからちゃんと食べないと。。とか、
最近かなりストレス受けてたからだな。。とか、
体の状態を観察して、不調の原因や細かい変化に目を向けて労わる事を意識する様になってからは悲観的になりにくくなったし、
ただ嘆くんじゃなくて、現実的な対処をちゃんと考える様になった。

結局、今までは不幸を嘆いてるだけで、じゃあどうすれば良いか?何が原因なのか?とか、考える事を全くしていなかった。
考えるのはめんどくさいし難しいし、不幸に浸ってる方が楽だった。
不幸に浸ってれば、誰かが助けてくれると無意識に期待してたんだと思う。
だけどそんな事はなくて、自分がどんどん捻くれるだけだった。


良い悪いじゃなくて認める、受け入れたら良いんだよね。
私はこういう体なんだから仕方ない。
それに敏感だから、分かる事や得意な事がある。

良いとか悪いとか判定するから、他人と比べるから苦しくなる。
自分の体を自分でも否定するから、余計に悪化する。
良い悪いとか判定しないで事実を受け入れる。
悲しいとか嫌だとか浮かぶ感情も否定しない。そうだよねって受け入れる。
じゃあどうしたら悲しいとか嫌だと感じなくなるか?
それを模索して実践する。自分が穏やかな気持ちでいられる為に。

自分に自分が優しくする。
理解者でいる。
否定しないで受け入れる。
どうしたら苦しまずに穏やかにいられるか考える。
否定しないで受け入れて自分を労わる姿勢が、物事を好転させるんだと思う。


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