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010_カンボジアを知る2 学校編

”ជម្រាបសួរ(チョムリアップスーオ)はじめまして”!
”ណាត់ហ្សឹកុ(ナツコ)です”
語学の先生に,カンボジア人には”ការីគោ(カリコー)”って聞こえてるよ,って言われました。
確かに表敬訪問に行った時にも校長先生から
「難しいなぁ,カンボジアの名前はないの?」
「よし,あだ名をつけよう!”シコー”はどう?」
って言われました。ちょっと嫌だったので,
「クロかナコが良い!」と言いましたがどうなることやら😅…

ちなみに
ការីគោ(カリコー)”の意味は「牛のカレー」だそうです。
あだ名がついたことがほぼない私には結構嬉しい!
下のようなものを持ち歩いて学生に自己紹介する予定ですか,
”សូមហៅខ្ញុំថា(ソームハウクニョンター)~と呼んでください”に”ការីគោ(カリコー)”を足してみようかな…

個人的に気に入っているあだ名”きなこ”を入れてみました。幻のあだ名です…

9/2(Fri)の語学訓練は学校探索(?)生徒の様子

さて,前置き長くなっちゃってすみません。
2(Fri)は近隣の学校見学に連れて行ってくれました。
小・中・高が併設されています。

小学校の休み時間風景,長く感じました。15分~20分??

これは小学校の休み時間の様子です。
土ではないけど,きれいに整備されています。
靴+靴下の生徒もいれば,裸足の生徒もいます(私の小学校も夏は全員裸足でした🦵)
小さいけれどボール⚽も複数ありました。(中は空洞(編み込んだようなデザイン)だけど,ゴム製?なのかしっかり跳ねてました。)
1つのコートの中で様々なチームがサッカーやバスケなどをして楽しんでいました。
ここは比較的整備されている学校です。
経済力か学力か聞き取れなかったけど,上位層の生徒たちが通っているようです。多くの視察団が来るのでしょうか?今まで行ったどの学校の生徒よりも大人に慣れている印象を受けました。
(ちなみに,さらに上位層はインターナショナルスクールに通っています。プノンペンにはたくさんのインターナショナルスクールがあります。)

チャイム後の様子

チャイム(?ブザー??)がなると,生徒たちは一目散に帰っていきました。そして,上級生の指示のもと整列をし,「気をつけ,休め」とかいろいろやって,靴をきれいに並べて教室に戻っていきました。

校内探索

分別ごみ箱と日の丸

これまでに行ったどの学校の校舎にも,日の丸があり,日本の支援が入っていることが分かりました。(私の派遣先も日本からの寄付(贈与品)があります)
そしてその手前には,ペットボトルと空き缶(?)の分別ケースが!!

プノンペンの街にはポイ捨てがあったり,ごみ箱も1種類しかなかったりしますが,分別の動きは学校教育の中では始まっていることが分かりました。
ちなみに…

街のごみ回収中

収集の際も,分別してくれているのを見たりすることがあり,まだまだ人によって意識の差はあるけれど,分別については着実に始まっています。

左上:焼却炉,左下:保健室?,右側:手洗い場

シェムリアップに行った際も,街で焼却炉を見かけました。この学校にもあって,休み時間中先生方が何か燃やしていました。日本ではもう見ないけど,私の小学校時代は当たり前に学校で燃やして処分してました。懐かしい🔥🔥ダイオキシン問題,心配ですね。
コロナ禍でカンボジアでも石鹸で手を洗う習慣が身に付き,下痢?などの病気が減ったと聞きました。シェムリアップへ行く途中のSAなどのお手洗いにも必ずハンドソープが置いてあって助かりました!
(地方ではトイレットペーパーがなく,水桶の水を流すところはたくさんありました)
このタンク式手洗い場はいろいろな学校で見かけます(Unicefなどのマーク有)!

教室

自習中の中学校の教室

先生が不在とのことで,ちょっと中に入れてもらいました。ここは中学校の1教室です。非常に整っている学校ですが,残念なのは教室の灯です。
写真の機能により,明るい教室に写っていますが,外から見ると中はかなり薄暗いです。外壁の上の方に光を取り入れる部分がありますが,照明は数が足りてません。下の写真は他の公立学校ですが,こんな感じです。
もっと勉強しやすい環境にしてあげたいなぁ🔦

プノンペンの別の公立小学校の教室

私の仕事

さて,仕事開始が近づいてきたのですが,悩みがあります。
それは「小学校教員養成校」で「理科」の授業に「体験的な活動(実験など)や思考力を高める活動を取り入れる」のが私の役目なのですが,
今カンボジアの小学校ではほとんど理科の授業がないということです。

小学校の入学率は100%近くあり,生徒は学校に通えるようになってきたのですが,教員の数や学校などが不足しており4時間授業になっています。(午前・午後の2部制)
毎日4時間しか生徒は授業を受けられないため,国語や算数等の授業でほぼ終わってしまう…ということです。しかも,算数教育にはまだ課題が多く,JICA隊員も算数支援でたくさん赴任しています。
2年間しかない養成期間の中で,実際には活用されることがほとんどない理科教育のために,学生の時間をどれほど割いても良いのでしょうか?小学校勤務予定の学生たちが今身につけなければならない力は他にもたくさんあるはずです。
JICAからは放課後等の実験教室などもやってほしいと言われていますが,この悩みを伝えると,「先行投資の活動」と言われました。

そうはいっても,私が研究会等に参加したときも,1週間…遅くとも1か月以内ぐらいには実践しないと忘れてしまいます…
いつか理科教育が定期的に行われるようになった時,私と一緒にやった理科教育のことをどれだけ覚えていてくれるのでしょうか?
(実際に働き始めると給料が安すぎて副業する先生が多く,授業準備に時間を割く先生は少ないそうです。ということは,より多くのことを学生時代に身につけた方が良い!)

カンボジアの教育の現状を知れば知るほど,そんな風に考えるようになりました。

しかし,そんないつか来る遠い(近い?)未来のために今の私にできることをしなければなりません。
なので,「実験準備動画📹📼を作ろう🌟🌟」を活動目標にしたいと思っています。
私は文字から情報を読み取ることが苦手です…
「これはどういうこと?どの程度?」と色々思ってしまって
「とりあえずやってみるか!」が苦手です。(料理でいう,一つまみとか少々とか)
しかも,クメール語も英語も正確に伝えられる気がしない!
であれば,動画なら正しく伝えられるはず!という単純な結論です。

幸い,カンボジアでもYoutubeやtiktokなどの動画は若者によく見られています。学生たちと一緒に実験準備動画を作って,必要になった時に活用してもらえたら嬉しいです😊

クメール語は文法は簡単ですが,発音が難しい…
覚えた単語も中々伝わらない…
ということで,

単語帳(?)

こんな一言カードを作ることにしました。
できないことには補助具を使う!
短い派遣期間を有意義に過ごしたいと思います!

それでは,最後までお付き合いいただきありがとうございました😊❤️



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