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投資に役立つスキルとは?それは労働でも必須のスキルだ

前回の記事では投資と資格に関することを書いた。今回は投資に役立つスキルの話をしようと思う。

資格は知識とスキルで構成されているものが多いと思うが、今回話すのは資格を取らなくても役に立つものだ。そしてこれは投資と並ぶ利益獲得手段である「労働」でも役に立つ汎用的なものなので、社会に出る前に身につけておくことをススメる。

労働者に求められる汎用スキルは仕事内容にもよるが、多岐にわたることが多い。そしてそれらを身に着けて駆使するためのビジネス書が数多く店頭に並んでいる。

例えば頭脳労働がメインのビジネスパーソンの場合は以下のような感じだ(これでも一部だ)。さらにこれらのスキルは細分化されていたりする。

① ロジカルシンキング・クリティカルシンキング
② 情報収集・リサーチスキル
③ データサイエンススキル
④ ビジネスライティングスキル
⑤ コミュニケーションスキル
⑥ プレゼンテーションスキル
⑦ ファシリテーションスキル
⑧ マネジメントスキル
⑨ リーダーシップスキル
⑩ ゴマすりスキル
⑪ 接待&宴会盛り上げスキル

横文字にするとにぎやかに見えるが、要は論理的に考え、それを元に最適な情報を収集分析し、分かりやすく話したり、書いたり、相手のニーズを聞き出して、上司や部下や同僚をやる気にさせるためのスキルだ。

言うのは簡単だが自分を含めてコレ、全部をカンペキにできるニンゲンは多くない。

一方で投資の場合、不動産投資など業者や入居者を相手にするようなものを除けば、投資に必要なスキルというのは上記ほど多くない。

コミュニケーションやライティング、リーダーシップ、マネジメントなど相手のあるスキルは不要だし、会議やセミナーをやることはないのでプレゼンやファシリテーションのスキルもいらない。また接待する顧客やおだてなければならない上司もいないので宴会芸も不要ダ。

投資で必要はのは①~③の自分で完結するスキルだ。

特に①が重要だ。
①が身についていなければ効果的な②と③はできないし、労働に必要な④以下のスキルもきちんと身につかない(⑩⑪にはいらないかもしれない…むしろナイ方が思い切ってデキルような気がスル)

しかし残念ながら論理思考、ロジカルシンキングとかクリティカルシンキングとか言われる思考は日本の学校ではあまり教えてくれない。
※ロジカルシンキングとクリティカルシンキングは別物だが便宜上一括りにしている。

特に中学生以下は物語や作文の方が重視されてしまう傾向がある。そのためロジカルな思考が必要とされる論文、小論文を苦手とする学生は多い(理系、情報処理系の人は学問や仕事の性質上ある程度身についている人が多い)

なぜこのスキルが重要なのかというと、投資の目的を明確にし、投資先や投資方法の良し悪しを判断するのに有効だからだ。

これまでの記事で何度も伝えたとおり、投資の世界ではプロと呼ばれる人たちが「投資家の財布に入っているマネー」を虎視眈々と狙っている。

彼らは投資のプロなのではない。投資商品の販売や宣伝のプロなのだ。投資のプロは別に販売や宣伝をせずとも投資で食べていけるので君の前に現れることはない(ときどき自分のようにヒマつぶしやボケ防止、子供への遺言や承認欲求などのために出てくる人々もいるが少数だ)

このような人々は古今東西のマーケティング手法を使かって「いかに自分の商品が優れているか」をアピールしてくる。古くからあるマーティングの手法を表す言葉にAIDMAの法則というものがある。

A:Attention(注意)
I:Interest(興味)
D:Desire(欲求)
M:Memory(記憶)
A:Action(行動)

これは顧客の注意をいかに引き寄せて興味を持たせ、欲しいと思わせて購入させるかを表したものだ。

そして投資の世界ではこれらをベースに「夢」や「ロマン」「欲望」を煽るか、「不安」「不満」「不信」を抱かせるような、あまり品の良くない売り方をするものが多い。

「7万円を〇年で1億に」とか「秒速で〇億~」とか「バカでも~」「主婦の私でも~」というのはその類だし、市場の暴落を声高に叫んだり、年金制度の不信やリストラの不安を煽り立てたり、事故や病気の備えを過度に宣伝したり、NISAを陰謀扱いしたりするのがそうだ。

ロジカルに物事の良し悪しや必要性を考えられないと、その場の感情の揺らぎや好き嫌いで宣伝文句につられ、あるいは広告塔の著名人に安心して投資してしまう。

自分が何のために投資をしているかすら忘れて「買ってはいけない」「やってはいけない」投資行動にでてしまうのだ。

ロジカルシンキングの基本のひとつに「issue(イシュー)」を押さえるというものがある(issueが何かはググれば出てくる)。投資の場合は「何のために投資をするのか」を明確にするということだ。

たとえば「老後資金2,000万円を確保するために最適な長期投資をすること」をissue(イシュー)としたら、それからブレないようにしなければならない。

それが出来ていないと、「日本企業を応援すべき」だとか「環境に優しい企業に投資しよう」とか「楽しくなければ投資じゃない」、あるいは「FIRE」「インデックス投資は初心者向け」とかいうノイズに思考と感情を揺さぶられていつの間にかズレた行動に出てしまう。

そういった行動に陥らないためにロジカルに考える力を身に着ける必要がある。そしてロジカルシンキングができず、気が弱く社会性の身についていない若者は「投資の世界のプロ」から格好のターゲットにされることが多いのだ。

自分はバリバリの文系人間だったのでこのスキルを身に着けるまで仕事でも投資でもとても苦労したし騙されたこともある。しかしある時期に集中的に勉強してからは仕事も投資成績も安定してきた。

なお、ここではそれがどういうもので、どうやったら身に着けることができるかということは書かない。

このnoteのテーマがブレてしまうからだ。

なので、参考書籍を記しておく(アマゾンはアフィリエイトプログラムに参加しているが別にBOOKOFFで購入しても構わない)

本だけでは身につかない人には以下のような手段もある(自分とは一切利害関係はない)

補足
自分のような人間でも身に着けることができたので、訓練次第で誰でもできるようになるはずだ。個人的にはFPを取得するより遥かに有効なスキルだと思う(プロのFPを貶しているワケではない)

次回の記事ではロジカルシンキングが出来ないと、意識せずヒトゴロシになるかも知れないというコワい話をしようと思う。事例として使うのは一緒に観たあの映画だ。

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