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株高に沸く人々の表情に思うこと、そして株安になると途端に他責にする人々に衰退するこの国の民度を垣間見る

日経平均が連日最高値を更新していた3月は、様々な媒体でニュースとして取り上げられテレビ等で特番が組まれたりしていた。その時のニュース映像では証券会社の社員や、にわか個人投資家が「お金がどんどん増えている」「儲かった」と嬉しそうにインタビューに答えていた。
 
日本人は労働で得た収入に対して、投資や資産運用についてはどこか卑しく胡散臭いネガティブな感情を持つ人が少なくない。

確かな理由は分からないが、「清貧」を良しとする江戸時代の政策の名残りだとか、「投資」の名を借りた詐欺事件が横行しているからなどと言われている。確かにそれらも理由かもしれないが、ニュース映像を見ていて他の理由に思い当った。

-それは映像で流される投資家の表情

当然笑顔なので本来であれば見ている方も明るい気持ちになるはずだが、なぜかそうなれない。何というのか・・ホームランを打って喜ぶ野球選手や、受験に合格して喜ぶ受験生、あるいはお笑い芸人の芸に笑いころげる観客、子供やペットの仕草に微笑む家族、こういった時の笑顔とは明らかに違う。
 
言葉を選ばずに言えば、浮ついてどこか卑しさや浅ましさを感じる表情なのだ(あくまで個人の感想)

そしてこういった表情を過去何度も見てきた気がする。それは以前ブームになった暗号通貨の・・不動産投資の・・その他いろいろな投資が話題になった時に映された人々の表情だ。
 
別にやましいことをしている訳ではなのに、どうしてそんな表情になってしまうか・・・やはり人間はお金を前にすると欲望が表情に出てしまうのか。
 
投資に対して肯定的で、妬みや僻みといった感情のない自分でさえそう感じるということは、ネガティブな感情を持っている人はもっと敏感に感じ取っているのかもしれない。

一方、その後株価が下落傾向に転じると一転してNISAを導入した政府のせいにするような投稿が相次いでいるという。

デフレ下で衰退したのは国力だけではなかったようだ。貧すれば鈍するというが国民の民度も下がっている気がして寂しい。
君が将来投資をする立場になった時にも注意してもらいたいと思う。

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