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投資で成功したいならコツコツ積み立てた資産が1/4になることに耐えるメンタルが必要。

長い間投資をしていると必ず暴落はやってくるが、その時にビビって投資を止めてしまうと資産形成はできない。あらかじめシミュレーションをして心の準備をしておくことが大事という話。

保有する資産の下落率のことをドローダウンと呼ぶ。自分の資産が大きく下落することは誰でも考えたくないものだ。

新NISAがスタートした今年は日米の株価が上がり調子のため、投資界隈からは威勢の良い声が聞こえてくる。

NISAを始めてすぐ保有資産が値上がりし、気分よくスマホの画面を眺めている人も多いと思う。しかし長期保有を前提とすれば、いつかは値下がりする局面にでくわすことにナル。

そしてそれはたいてい唐突で暴力的で残酷なほど無慈悲ダ。

 
「その時」が来ても慌てないようにリアルにシミュレーションをしておくと、恐怖から底値で狼狽売りし大損するリスクを回避することができる。

新NISAではオルカンとS&P500連動の投資信託が2強と言われているので、データの取りやすいS&P500でシュミュレーションしてみる。(為替ヘッジなしの場合)

まず為替の影響だ。
現在は1ドルがおよそ148円程度なので直近円高のピークである2011年の75.58円まで円高が進んだとすると、約半分近くまで資産価格が下落することになる。NISAの成長投資枠は240万なので、一括投資していれば半値の120万ダ。

次に株価だが、リーマンショック時にS&P500は同じく50%程度下落したので、やはり半分の120万になってしまう。

そしてリーマンショックの時にはドルの信認が失われて円高になったことを考えると、円高と株価下落のダブルパンチをくらう可能性がアル。

その場合は240万の半値の半値なので君の資産は60万円となりドローダウンは75%。

もちろんそこで保有する資産を売却しなければ含み損となるだけで実際にお金を失うわけではナイ。しかし差し引き180万円のマイナスは投資初心者には相当な心理的負担となるはずだ。

人の感情は利益より損失についてより敏感で利益が出た時の倍のダメージを受けると言われる。とすると実際は360万を失った気持ちになるのかもしれナイ。

180万円あればハワイ旅行に行き高級腕時計を購入できる。あるいは乗っている車の車検を通さずに新車に買いなおすことも出来る。

含み損のお金を投資ではなく消費に回しておけばと後悔する瞬間だ。

長期で資産運用を続けると言うことは、こういったドローダウンによる心理的ダメージに心折れることなく継続する勇気と覚悟がいるということだ。

ちなみに君の父親はリーマンショック前にS&P連動のETFに積立投資をしていたが、半値近くのドローダウンにメンタルが耐えきれず多額の損失を計上シタ黒歴史を持っている。

そういった経験を経て投資家は成長するのだが、せっかく父親が失敗したのだからその経験を聞いた君はわざわざ失敗することはない。親子二代で同じ失敗をするのはツマラナイしモッタイナイからな。

※掲載する情報は投資勧誘を目的としたものではありません。株式などの金融商品や不動産の取引は損失を出す恐れがあります。
全て自己判断、自己責任での投資をお願いいたします。掲載する記事は個人の趣味として記載しているものであり、いかなる損失が出た場合でも責任を負うことはできません。

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