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コンビニの道すがらに会った、中学生の男の子二人(エッセイ)

夕方6時半過ぎ、晩ごはんを食べ終えて
コンビニに行きたくなった日。
適当に服を部屋着から外着に替え、コンビニへ。
外出時は最初に綴った通り夕方。夜になる狭間の時間に感じる6時半頃。
家路に帰る車で道路は渋滞。
そんな渋滞の道を歩きながら反対側のコンビニがある裏道へ入っていく。

裏道へ入っていくと、前に中学生の男の子二人組。同じ部活だったのか、それとも仲がいい友達と帰っているのか。
でも、体育着だったから部活帰りなんだろうなと勝手に思うことにした。

男の子二人の身長差は割とあり、デコボコの二人組。
小柄な方の男の子が、何か学校でムカつくことがあったのか、それとも思春期特有のものなのか、なんだか荒ぶっていた。持っていた荷物を少し振り回したり
雑草に向かってあたっていたり、まだ子供っぽさが表にいっぱい出てるタイプの男の子。
隣にいるもう一人の男の子は、その様子を平然と見ながら、今に始まったことではないように、でも、少し可笑しそうに相手をしていた。この子もまだ子供っぽさはあるんだろうけれど、表にはもうあまり出ないタイプに勝手に思えた。

この子達を抜かしそうか、どうしようか。抜いても別に構わないのだけれど
怒っている男の子が周りを縦横縦横動いて怒りを表しているので、抜こうにも抜けないでいた。
そんなとき、隣にいたもう一人の男の子が「お前、邪魔になってる」と、一言。
そう言われた怒っていた男の子はすぐに端っこにに避けてくれた。
私は心のなかで「邪魔してごめんね。でもありがとう!」と思い、
そして背の高い方の男の子に心の中で感謝をした。
気づいてくれて感謝!有り難い!

気が利く男性は老いも若きも私には魅力的に見える。ちゃんと周りを気遣って、観察しているんだろうなと勝手に感じるからだ。それが中学生の男の子ならなおさら、変な意味ではなく、君は将来、いい男になるね。と、勝手に脳内で妄想が繰り広げられるのだ。

漫画やドラマでもそうだ。友達もそれなりに居て、中心というわけではないけれど、そっと少し離れて見守っているような登場人物。変に騒がす、気が利いて、
周りをよく見ている子。
私はそういう登場人物に弱い。
このnoteを読んでくださっている方の中にも私のような方のほうが多いかもしれないですね。

とにかく、背の高い男の子は、そういう
立ち位置の登場人物に思えてしょうがない。勝手な私の妄想だか、そう思わずにはいられない。
曲がり角を曲がってふっと後ろを見ると
中学生の男の子二人は、反対方向に行ったらしく姿はなかった。

あ、反対方向だったのか。
そんなことを思いながらコンビニに到着。お目当てのものは結局売ってなく無駄足になってしまったが、中学生の男の子二人に、私の妄想を駆りたてられたコンビニまでの道でした。

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