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カッケーよ!(エッセイ)
もし、皆さんの周りに、熱い人が居たらどう思うますか?
うざい。ですか?
それとも、
すげーなー。ですか?
☆☆☆
高校野球を観に行った。
この日は、朝から日差しが暑く、照りつけている。
最後まで観戦出来るかを心配しながら、私は球場の中へと入っていく。
観戦に行った試合は、約4時間にも及ぶ死闘。力闘。
両者ともチャンスをつくるも譲らず、点を取っては取られの攻防戦。
遂には、延長タイブレークに突入。
そこで代打で呼ばれ子に目が行ったのだが、その子は、その学校の野球部の副主将で、とっっってもアツい選手。
春の大会でも1度見ていたのだが、彼は一挙手一投足に全身全霊!
ムードメーカーでもあり、人一倍プレーに魂を込めている様に感じる選手。
今まではランナーコーチャーとして味方チームを援護していたが、タイブレーク突入した回のバッターを任された。
彼が任されたのは、タイブレークによりランナー1.2塁から始まる攻撃で、ランナー2人を進塁させる事。
この場面の『送りバント』を任されたのだ。
気合を入れてバッターボックスに入った彼は、とても絶妙な送りバントを成功させ、無事に味方ランナーを進塁させた。
自分はアウトになったけれど、ヨッシャー!!!という雄叫びと、アツイ魂は、大きい炎を纏って一気に燃えた。
結局、彼が進塁させてランナーは、後族が続かず、相手チームに守られ無得点に終わってしまう。
それでも、彼のアツイ魂は攻撃が終わった後も、私の中で残像の様に残り続け、グラウンドには、そんなアツイ炎の欠片が落ちていそうだった。
この試合の結末は、彼の味方チームのセンター超えヒットで、彼のチームがサヨナラになり、勝利を収めた。
サヨナラに喜ぶ球児達は、まるでこの試合が決勝戦だった様に喜びが爆発していて、1回負けたら…もう終わり。という戦いの厳しさを、見ている私に改めて知らしめてきた。
そんなアツイ彼は、校歌を歌い、応援してくれた援団への挨拶をすませると、体を震わせ雄叫びをあげていた。
けれど、目には涙が浮かんでいて、それだけでこの試合の凄まじさが良くわかる。
私も何とか日傘、保冷剤、うちわを駆使して暑さに音を上げる事なく観戦する事ができた。
……最後に、そんな彼に、私は大きな独り言としてここに賛辞を送りたい。
誰がなんと言おうと
君は
『スゲーッ!カッケー!!!!!』
次も、進んでいけっ!!!
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