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煮崩れが、私は好き。(エッセイ)

肉じゃがやカレー、煮っ転がし。

皆さんは、その中に入っている『じゃがいもの煮崩れ』好きですか?嫌いですか?

私は煮崩れ大好きなのだが、テレビでのインタビューを前に見ていた時、思った以上に煮崩れ否定派の方が多くて驚いた。

『えっ……。煮崩れって、苦手な人多いんだ……』

私は中々の衝撃を受けた。

私が、肉じゃがやカレー、じゃがいもの煮物を作る時は、わざと煮崩れを起こさせるし、なかなか煮崩れが起きないと、箸でじゃがいもを突き、煮崩れさせていく。

(本当は駄目なやり方(笑))

特にじゃがいもの煮っ転がしは、煮崩れさせてなんぼ!な料理だと私は思っている。

甘じょっぱく味付けした合わせ調味料が鍋の中でじゃがいもと合わさり、じゃがいもが味を吸っていく。
そして煮込み続け、箸で突き、じゃがいもと、合わせ調味料の汁気を飛ばせば完成。

肉じゃがも、上と同様な状態になるまで煮込んでいく。

そうして出来上がった煮崩れをしているじゃがいもを箸で掴み、口へと運ぶ。

すると、トロトロッと口に入れた瞬間にじゃがいもは、とろけ…じゃがいもに染み込んだ味が舌へと伝わってくる。

歯ごたえは皆無だが、そのトロトロにこそ、味わい、そして、じゃがいも本来の味も同時に感じる事が出来るのだ。

『う〜ん、美味し〜〜〜〜〜』

じゃがいもの煮崩れがあまり得意ではない人も多い様だが、私はこれからも煮崩れを気にせず、むしろ積極的に、煮崩れを起こさせ、美味しさを味わっていく。

煮崩れをしたからこそ感じる美味しさ。

それをもう一度と味わうために…。

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