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子供の頃、魅惑的だったワッフル(エッセイ)

森下典子さんの著書
『こいしいたべもの』の中にワッフルが出てきた。
そんな森下さんのワッフルの話を読んでいた時、頭の中にフッと、朧気だが、確かにその当時思っていた気持ちが蘇ってきた。

私がまだ小さい頃、その当時住んでいたアパートの近くにスーパーがあり、同じ敷地内にワッフル屋さんがあった。

子供心ではあるものの、何となくワッフルは高い食べ物、というイメージがあったし、親に買って貰った記憶も、食べた記憶も残っていない。

……もし食べていたのなら、それを覚えていない事が何だかとても切ない。

そんな子供の頃の憧れのワッフル屋さんがあった場所は、ファストフード店かパン屋さんに変わっていたように思う。

そして、私も引っ越しをした。

そんな子供の頃の出来事があるせいか、大人になった今でも、ワッフルは、どことなく高級品で中々食べられないものという意識がある。

そんな事を言いつつ、コンビニやスーパーに行けば何処にでもワッフルは売っているのだけれど…。

けれど、私はワッフルを見つける度、『あ、ワッフルだ〜』
と思い、少しトキメク。

そんな、当たり前に売られる存在だったワッフル。

子供の頃に憧れたワッフル。

ワッフル屋さんのワッフル。

私の頭の中ではフワフワでアツアツのワッフルがここにある。

子供の頃も、そして今も、魅惑するワッフル。
憧れのワッフル。

ワッフル屋さんで食べることはもう出来ないけれど、私の記憶の中では、この先もずつと、ワッフルは憧れの食べ物として私の心に君臨し続けていくのだろう。

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