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「マティス 自由なフォルム」 展 in 国立新美術館

先週、東京・六本木の国立新美術館で開催中の「マティス 自由なフォルム」展に行ってきた。

2月14日(水) ~ 5月27日(月)
毎週火曜日休館。
※ただし4月30日(火)は開館
*巡回はない


まだ記憶に新しいが、昨年も、上野の東京都美術館で、マティス展が開催された。

十分な作品数で、これぞマティスという色彩豊かな作品が多く展示され、マティスの人生も追うことができ、作品のクォリティも構成も良い展覧会だったと記憶している。
記事もわかりやすくまとまっているではないか。(笑)

昨年に比べると、やや大味な気がしないでもない、今回の展覧会だった。
しかし、昨年の展覧会でやや不満だった2点(切り紙絵の展示が少なかったことと、礼拝堂が映像だけで再現まではされていなかったこと)が、見事に解決されていたので、行って良かった!

今回の展覧会は、フランスのニース市マティス美術館の所蔵作品を中心に、絵画、彫刻、版画、テキスタイル等の作品や資料、約150点が、5つのセクションに分かれて展示されている。
順に見ていこう。

SECTION 1 色彩の道

最初のセクションでは、マティスの故郷であるフランス北部で描かれた作品や、フォーヴィスムの時代へ向う頃に制作された作品を紹介します。
故郷の法律事務所で働いていたマティスは、体調を崩して病に倒れ、母親から絵具箱を買い与えられます。これが彼と芸術との出会いでした。
パリの国立美術学校でギュスターヴ・モローに学んだ後、マティス南フランスのトゥールーズやコルシカ島に滞在し、光の表現を探求するスタイルに初めて取組みました。まばゆい光の輝きを放つこの地の気候との出会いが、解放された色彩を備える一連の絵画が生まれる契機となったのです。

サイトより

前半は写真撮影ができないので、画像はネットから。

<マティス夫人の肖像>1905年

SECTION 2 アトリエ

<小さなピアニスト、青い服>1924年

絵具のパレットなども展示されていた。


SECTION 3 舞台装置から大型装飾へ

本セクションでは衣装デザイン、壁画、テキスタイルの領域におけるマティスの仕事を紹介します。マティスは1920年にパリのオペラ座で公開された舞台「ナイチンゲールの歌」の舞台装置と衣装デザインを手掛けました。
1930年にアメリカのバーンズ財団の装飾壁画の注文を受けたマティスは、約13メートルを超える壁画にダンスを主題としてダイナミックに動く人物を描き、この仕事を契機として大型装飾に職業的使命を認めることになります。

サイトより

ナイチンゲールの歌」で使用された衣装。


<ダンス、灰色と青色と薔薇色のため習作>1935-1936年


SECTION 4 自由なフォルム

展覧会のタイトルがついているSECTIONだけあって、ここからが本番!という感じでもある。
こんなに大きいの!という切り紙絵がふんだんに展示されているし、おおむね写真も撮影できる。

この作品は、壁一面を使うほどの大きさ。

<花と果実>1952-1953年

こちらはそこまでではないけど、予想より大きい。

<ブルー・ヌード IV>1952年


マティスが紹介された日本の雑誌など。

年表。


SECTION 5 ヴァンスのロザリオ礼拝堂

1948年から1951年にかけての4年間、マティスヴァンスにあるドミニコ会の修道女のためのロザリオ礼拝堂の建設に専心します。
本セクションでは、この礼拝堂にまつわる作品や資料を紹介します。マティスはこの礼拝堂の室内装飾から典礼用の調度品、そして典礼のさまざまな時期に対応する祭服に至るまで、デザインのほとんどを指揮し、総合芸術作品として練り上げました。
ステンドグラスの窓から透過する光は、3つの図像が黒で描かれた白い陶板の壁面や床面に、豊かな色彩が反映されるように設計されています。

サイトより

礼拝堂の模型。


<ステンドグラス、「生命の木」のための習作>1950年


<蜜蜂>1948年


色とりどりのマケット


さて、いよいよ最期の部屋が、礼拝堂の再現。
時間の経過による、ステンドグラスの影の移り変わりが表現されていた。
動画は取れないけど、写真で何とかイメージを。



これで、マティスはコンプリートした気分で満足♪

直接地下鉄の駅にも行けるのだが、もったいないので外を少し歩いてみた。



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