『美しきシモネッタ展』in 丸紅ギャラリー
東京・竹橋の丸紅ギャラリーで開催中の『美しきシモネッタ展』。
何かのついでに行けるだろうと思っていたら、閉会が迫ってきてしまい慌てることに。ようやく先週の金曜日に行ってきた。
開催は明日、1月31日(火)まで!
丸紅ギャラリーは初めてだったが、竹橋からすぐ。
ビルに入るとまずはでっかいシモネッタが出迎えてくれた。
3Fに上がると、極寒の平日の割には意外と混んでいる。
数少ないロッカーも満杯だったが、受付でコートを預かってくれた。
入館料の500円の支払いは、現金は不可で、カード(SUICAなどもOK)やスマホ決済になる。
初めのほうに、丸紅やギャラリーについての説明がいろいろ書いてあったが、スルーして、シモネッタ展示会場へ。
会場はほぼ一部屋分。
作品は、ボッティチェリの『美しきシモネッタ』一枚だけである。
作品は1点でも、時代背景などが分かる説明や、他の作品のパネル展示なども豊富で、予想よりも充実した展示内容だった。
①フィレンツェ、ボッティチェリ、シモネッタについての説明
当時のフィレンツェは、ルネサンス真っただ中の華やかな時代。
②シモネッタを描いた画家たち
ダヴィンチ<女性の頭部>
ボッティチェリ
ピエロ・デ・コジモ<シモネッタ・ヴェスヴィッチの肖像>
この辺はパネル展示。
③美しきシモネッタの来歴
この辺りは詳しく説明されている。
1809年、画商ル・ブラン(マリーアントワネットの肖像画を描いた、ビジェ・ル・ブランの夫)が購入。ただし、当時、ボッティチェリは忘れ去られていて、チマブエ作となっている。
1892年、イギリス、1914年ドイツへ。
1943年、ヒトラーが接収。
1966年、元の持ち主ノマ夫人に戻される。
1967年、サザビーズのオークションに出される。
1969年、丸紅が「アートギャラリー」開設のため購入
その後、真贋論争が起こるが、2015年に決着。
④作品展示
絵葉書でも十分な美しさだが、実物はほんとに素晴らしい。
人物も装飾品も衣装も、細かいところまで隙がなく描かれている。
装飾品の種類(ルビー、エメラルドやサファイヤ、パール)や、横向きであることから、婚約や結婚を記念して描かれたものであることが分かる、という説明もあった。
⑤シモネッタをモデルにしたボッティチェリの名作
⑥シモネッタゆかりの地
ここでは写真の展示など。
⑦影響を受けた画家、作家、音楽家など
過去の作家だけでなく、アンディウォホールなど現代作家も影響を受けている。
作品が1枚だけというので、20~30分で見られるかと思いきや(そのくらいで済ませることも可能)、久々にメモを取りたくなったり、何度も作品を繰り返し見たりして、50分ほど滞在することに。
同じ階のレストランは、まだ11時台というのに長蛇の列。
でも、もう少し雰囲気を味わいたい気がして列に並ぶ。
お魚だけでなく、海老やムール貝も乗っていて、満足。
お安くはないけど、チケットの半券を見せると10パーセント引きになった。
この展覧会を知ったのは、NOTEの記事がきっかけだった。
何人かの人が書いていらしたので全部は追えないけど、特に役に立った記事を紹介しておこう。
予習に。
復習に。
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