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ルーヴル美術館展 in 新国立美術館&グルメ

先日、東京・六本木の国立新美術館で開催中の「ルーヴル美術館展―愛を描く」を見に行った。

6月12日(月)まで。
毎週火曜日休館 ※ただし3月21日(火・祝)・5月2日(火)は開館、3月22日(水)は休館。
その後、6月27日(火)~9月24日(日)、京都市京セラ美術館に巡回。

まずは、ミッドタウンで、友人が予約してくれたレストランでおしゃれなランチを楽しむ。


気分が盛り上がったところで、いざ会場へ。
入場券売り場は少々列ができているけど、しっかりチケットを買ってあるので安心。
と思ったら、入場口は長蛇の列で、時間指定なのに10分程度待たされた。

場内も混雑。
壁際に人がたまって、部屋の真ん中には空間ができているという状況だ。
説明書きの字が小さすぎて近づかないと読めないし。


今回の展示は、「」をテーマに74点、5つのブロックに分かれている。

プロローグー愛の証明
Ⅰ 愛の神のもとに―古代神話における欲望を描く
Ⅱ キリスト教の神のもとに
Ⅲ 人間のもとに―誘惑の時代
Ⅳ 19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇

順に見て行こう。

プロローグー愛の証明

初めにあるのが、フランソワ・プーシェ<アモルの標的>

18世紀フランスの巨匠ブーシェによるこの作品は、「神々の愛」をテーマにした連作タペストリーの原画の一つで、道徳的に正しい愛の誕生の瞬間が象徴的に描かれています。
古代神話によれば、神であれ人間であれ、愛の感情は、ヴィーナスの息子である愛の神アモル(キューピッド)が放った矢で心臓を射抜かれた時に生まれます。
ここでは、ハートが印された標的に刺さる矢によって、恋人たちの愛の誕生が表されています。標的の上に舞うアモルは、高潔な愛で結ばれた恋人たちに授ける月桂冠を高々と掲げ、地上では、二人のアモルがもはや不要になった弓矢を燃やしています。

サイトより

ほほ~ハートの真ん中に矢が刺さっているとか、不要な矢を燃やしているとか、説明があったので、なるほど、と確認できた。


Ⅰ 愛の神のもとに―古代神話における欲望を描く

ギリシア・ローマ神話の愛は、相手の全てを自分のものにしたいという強烈な欲望と一体となっています。本章では、このような欲望を原動力とする神々や人間の愛の展開が、絵画ではどう表現されたのか、たどっていきます。

サイトより

ギリシア・ローマ神話詳しくはないけど、ある程度はわかっているつもりだった。
ところが、今回の登場人物は、なんとなく名前は聞いたことがあるけど、詳細をよく覚えていない、むずむずする方ばかり。
もっとよく知っていれば、この章は、より楽しめたのかもしれない。

比較的わかりやすかったのは、ウスターシュ・ル・シュウールの連作で、アモルの誕生から成長を追える場面か。
写真は撮れないし画像も探せなかったので、タイトルだけ。
<アモルの誕生>
<ユピテル、ユノ、ネプトゥノス、デイアナにアモルを紹介するヴィーナス>
<母に叱られ、ケレスの腕の中へ逃げるアモル>
<ユピテルの雷を盗むアモル>
<ディアナ、アポロン、メルクリウスから贈り物を受け取るアモル>
<「若さ」と「美」に囲まれ、自分の力を知らしめるようにメルクリウスに命じるアモル>

そういえば、こんな本を持っていた。
神々の系譜なども載っている。


今回の展示では、この系譜にない神々もたくさん登場している。
そのうち、ギリシア・ローマ神話をちゃんと勉強したい。
なんて思いつつ、そう思っていたことも忘れちゃうんだよなあ(笑)


Ⅱ キリスト教の神のもとに

キリスト教の愛の考え方のなかで重要な位置を占めるのは、孝心(子が親を敬う愛)を中心とする親子愛です。
そこには、愛する者を所有するという古代神話の愛とは対照的に、愛する者のために自分を犠牲にする愛が見いだされます。
冒頭で紹介する「ローマの慈愛」や「放蕩息子」のテーマを扱った絵画には、こうした犠牲的な愛の範例が描き出されています。

サイトより
サッソフェラート<眠る幼子イエス>

美しい作品だけど、今まで多くの聖母子像を見てきたので、ラファエロなど巨匠が描いた作品を思い浮かべてしまうと、インパクトに欠けるかな、という気がしてしまう。
目が肥えてきたのかな(笑)


Ⅲ 人間のもとに―誘惑の時代

古代神話の愛の物語は西洋絵画の普遍的な主題であり続けましたが、その一方で、オランダでは17世紀、フランスでは18世紀になると、現実世界に生きる人間たちの恋愛模様が盛んに描かれるようになります。
オランダの風俗画では、身分や年齢を問わず、さまざまな男女の人間味あふれる愛の諸相が描かれました。酒場で顔を寄せ合う庶民の男女、愛の売買を取引する若者と取り持ち女、小奇麗な室内でともに音楽を奏でる上流市民の恋人たち…。
一方、18世紀のフランスでは、ヴァトーが創始した「フェット・ギャラント(雅なる宴)」の絵画が流行し、自然のなかで上流階級の男女が会話やダンスをしながら、誘惑の駆け引きに興じる場面が人気となります。

サイトより

この章は、ややがっかり感。
オランダの風俗画は、よく「フェルメール展」などで目にするような感じかな、と予想していたが、(まあ、構図は似ているが)、ちょっとクォリティが低い感じ。
フラゴナール、プーシェ、ヴァトーなども、もっといい作品があったのでは、と思ってしまった。というか、並べ方がいまいちなのか?

その中で、記憶に残る作品は、

ギヨーム・ボディニエ<イタリアの婚姻契約>

19世紀フランスの画家ギヨーム・ボディニエは、27歳のときにイタリアを訪れると、この土地の人々の風俗に大いに魅了されました。ここで描かれているのは、ローマ近郊アルバーノの裕福な農民一家で、婚姻契約が執り行われています。
美しい丘陵を背景に、公証人は契約書の起草に没頭し、その手前では、結婚する男女が向かい合って座っています。男が真っ直ぐに許嫁を見つめる一方で、美しい衣装で着飾った娘は恥ずかしげに目を伏せています。
その横では、母親が娘の手を優しく握っていますが、背後にいる父親は、宴席の準備をする召使いの女性にすっかり目を奪われているようです。様々なかたちの「愛」が見え隠れする、陽気で微笑ましい光景には、描かれた人々に対する画家の愛情も感じられます。

サイトより

結婚する男女が向かい合っているということは、向かって左が花嫁とその母、とすると向かって右の男性は花婿とすると、花婿と手をつないでいる女性は誰なのか?花婿の母にしては若すぎないか?
妹なのか、愛人なのか、父親の若い後妻なのか、といろいろ妄想してしまった。


Ⅳ 19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇

西洋には古代以来の歴史を持つ文学ジャンルの一つとして、田園の若い羊飼いや農民の清らかな恋をテーマにした「パストラル(牧歌、田園詩)」があります。そこで語られるのどかな理想世界は、フランスでは17世紀から18世紀にかけて、宮廷社会の規則のなかで生きる上流階級の人々を魅了し、演劇や美術にも主題を提供しました。

サイトより

シャセリオーやドラクロワの作品もあるが、とても代表作と言えるものではなく。

でも、この作品で、なんとか、ルーブルの面目躍如という感じである。

フランソワ・ジェラール<アモルとプシュケ>、または、
<アモルの最初のキスを受けるプシュケ>


今回の記事は、やや文句が多め(?)になってしまった気がするけど、なかなか現地に行くのも難しいので、とにかく「ルーブル展」に行ったというのが大事!
そういう意味ではとりあえず満足。

歩き疲れたので、本日二度目のデザート♪



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