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「女性の化粧はマナー」ってやつ、いい加減やめません?

誰だよ?「女性のメイクはマナー」とか決めたの?


女性として生まれた以上、なかなか避けて通れないのがメイク。やりたくても、やりたくなくても、マナーとして強要される場面がよくある。しかし、大学まではメイクが禁止の学校は多いし、メイクしてたら教師に怒られる(私はしてなかったが、してる生徒は注意を受けていた)。そのため学生時代に言われるのは「メイクは禁止」。なのに、大人になると途端に「メイクはマナー」と言われる。

意味が分からない。

例えば、就活時。
清潔感のある就活メイクなるものをやらされます。いわゆるフォーマルなナチュラルメイクって感じの、型にハマったメイク。
眉はブラウンやダークブラウンで。アイシャドウはブラウンや薄いピンク、質感はマットもしくは繊細なパール入りのもの、みたいな決まりがある。アイラインはブラックかブラウンで、細く短くナチュラルに。リップはピンクベージュなどのナチュラルな色で。派手は色はダメ、派手なラメもダメ。
正直、この時点で既に鬱陶しい。「女性のメイクはマナー。でもこういうルールに沿ったメイクをしなさい」ってことは、この時点で「メイクをしろ」「就活メイクのルールの守れ」という2つのことを、女性だからというだけで強要されている。理不尽極まりない。

社会に出ると「メイクはマナー」が当たり前になり、女性は当たり前のようにメイクすることを求められる。
百貨店で働いていたとき、面接時に勤務時のルールとして「百貨店なので最低限のメイクをしてください」と言われたが、納得できなかった。そりゃあ、スッピンで出歩くことはないし、最低限メイクはするが、そもそもメイクというのは「やれ」と求められてするものではなく、〈自分がしたい時にして、したくない時はしない〉ものであるべきだし、それが普通であるべきだと思っているので、納得いかなかった。

なぜ、女性はメイクをマナーとして求められるのか?
そんなに女性のスッピンは男性のそれより醜いというのか?そんなわけないよね。

単に古くからの文化だろうと思うが、いい加減日本の「メイクはマナー」文化やめないか?なんの意味があるのか?メイクしたら仕事のパフォーマンスが上がって、スッピンなら下がるのかと言うとそんなことはないだろう。メイクをすれば客が増えるか?増えない。売り上げが上がるか?上がらない。給料が上がるか?上がらない。つまり、メイクをする利点がない。そう、メイクとは女性にとって、本来は自己満足に過ぎないものであるべきだ。「メイクすることでより可愛くなれる、もっと自分を好きになれる、だからする」。本来はそうあるべきだ。だからこそ強要される筋合いなどないし、するべきでない。「メイクは最低限のマナーなので、女性はメイクをするように」と女性にメイクを強要する職場は、メイク時間の分の給料払って欲しいっていつも思う。

なんで嫌かと言うと、毎回出勤前メイクする時間分ムダに時間を取られるから。5分で終わる女性もいるが、私なんかは15分〜20分はかかるので、その時間分ものすごく時間の無駄。男性は男性で髭剃りタイムなどが出勤前に毎回必ずあるのかもしれないが、女性だけ毎回メイク時間を無駄に取られる。したくなくても、だ。好きでやってる人はいいが、そうじゃない人にとってはストレスでしかない。

いや、別に私だってメイクが嫌いなわけではない。それ自体が嫌いなのではなく、「女性だから」というだけで「メイクは社会のマナー」と言われて、「最低限のメイク」とやらを強要されるのが大嫌いなのだ。

女性って、男性より出費がデカいと思えてならない。化粧品と生理用品、この2つにかかる出費はマジでバカにならない。試算すると化粧品と生理用品を合わせて、生涯ウン十万も費やしている計算になる。不公平でしかない。女性のみがメイクをマナーとして強要される合理的な納得出来る理由がない。(あと生理用品、女性の必須アイテムなのに高すぎね)

だから「メイクはマナー」「最低限のメイクをするように」と女性に言うのも求めるのも強要するのもおかしいと思う。もういい加減やめません?何回年号が変わればこの意味不明な文化はなくなるのでしょうか。まあ、なくならないのでしょうね。

納得出来ない。

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