『砂に埋もれる犬』

母親ってだけで、子どもを自由に自分のものにできる。って言うことを見せつけられる小説でした。
ネグレクトでも、“私の子”で、手放さなくていいって言うのが、腑に落ちません。

育ててくれない実の親より
育ててくれるコンビニの店長の元のほうが
子どももご飯に困らないし、
ちゃんとしたコミュニケーションも
とってもらえるだろうに。
と、思いながら、読みすすめていました。

小説では、それでも物語を完結させるために、主人公の立場に置かれる子どもは、
死ぬことはありません。
でも、現実は子どもが死んでしまうのです。
親が平気で見捨ててしまうのです。

砂に埋もれた彼の人生を、どうぞ
見守ってくださいませ。

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