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「不安」は自ら作り出すものだから

3連休の中日、そろそろ休み明けの学校や仕事が不安になっている方も増えている頃だと思います。

そもそも「不安」って何でしょう?
不安とは自らが作り出している「妄想」に過ぎません。

「こうなったらいやだなぁ…」とか「こんなことが起こったらどうしよう…」というように、これから先に「起こりそうなこと」を自ら妄想し、そうなった時の自分を想像して苦しむ。
これが「不安」の正体です。

そこにはこれまでに経験してきたことが反映されていたり、それが現在自分の身の回りで起こっている出来事と相まって「こうなりそうだ」と悪い方向に考えてしまう、まさに自分が「不安」で居ることが「いつも通りの自分」となっており、「不安」で居ることが自らにとって「安心」につながっている、というとてもおかしな現象を自ら作り出してしまっているわけです。
(「漠然とした不安」なんてまさにその実例の一つです)

これはその人の「生き方」の中に「間違った思い込み」があることからそうなってしまっていることが原因として考えられます。

「不幸な自分で居ることが安心であり、安全な生き方である」という間違った思い込みが潜在意識に刷り込まれていることで、常に不安材料を探し、妄想する。
そんな生き方をしてしまっている事に気付けていないため、いつも「不安」に取り込まれてしまい、自らを苦しめる結果となっています。

一方で「不安」は自らの『危機・危険』を察知するという意味で、人間が持つ動物的な本能とも言えます。
これから起こりそうな危険を前もって察知し、そうならないように予防策を講じたり、もしそうなっても大丈夫なように事前に準備をしておくことで自らを守ろうとします。

そう考えると「不安=悪」であるとも言い切れません。
むしろ人が生きる上で必要な本能とも言えます。

ただ実際にその不安が現実のものになっているかといえば、ほとんどの不安は現実のものになっていないのも事実です。
これはアメリカの大学の研究チームが調査をした学術研究の結果として公表されています。
「不安や悩みの96%は現実のものにならない」と検索すれば、その手の記事がたくさんヒットしますので、詳しくはそちらを見てください。

実際に自分自身がこれまで様々な不安に晒されてきた中で、それがどれだけ現実のものになったかを思い出せば、自ずと理解出来るはずです。

つまり「不安」とは人にとって必要なモノであり、それに呑み込まれるのではなく、それをうまく使っていきながらこれからの生き方に工夫を加えていけるアイテム、そんな風に考えてみることで「不安」も怖くなくなる。
そんな風に考えてみるようにしてみてください。

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