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虐待の罪

昨日の報道番組でまた、宗教2世の話題を取り上げていました。
この番組は継続してこの問題に関する報道を続けていて、私も観られる限り観るようにしています。

昨日は途中から観たのですが、宗教2世として生まれた女性が子供の頃に母親から受けていた壮絶な虐待の様子を語られていました。

その内容は私のところへ来られたお客様が話された内容とほぼ同じようなモノで、にわかには信じ難いことばかり。

特に交友関係では一緒に遊ぶ友人は母親が選び、異性の友人はNG。
この女性は異性の友人と一緒に学校から帰っただけで、母親から「そんなふしだらな子供に育てた覚えはない。あなたを殺して私も死ぬ」と包丁を持ち出されるようなこともあったそうです。

そのような状況に恐怖し、学校や警察などに駆け込んだこともあったそうですが、どこに行っても最終的には「親に心配かけてはいけない」と言われ、帰されたそうです。

「オトナは誰も私を助けてくれなかった」という女性の言葉は、ココロに深く刺さって来ます。

このような子供時代を過ごしてくれば、それはオトナになってアダルトチルドレンという形で現れ、良い人間関係など築けるはずもありません。

同性異性を問わず、子供の頃にコミュニケーションを取ることで様々な価値観があることを知り、それを受け入れながら自分の価値観も大切にすることを学んでいきます。

それが一方的な教えを強制されてしまうことによりある人は洗脳され、ある人はこの女性のように苦しみ、自ら死を選んでしまう方も居ます。
そんなものはもはや「宗教」とは呼べないはずなのですが、今でも厳然とそれは存在している。

日本では憲法で「信教の自由」が保障されていますが、この女性は「コドモにそれを強制しない、子供の人権を尊重しその宗教を信じない自由も保障されるべき」と訴えていました。

宗教2世の方でもしっかりココロのケアをして行けたら、その後の生き方を変えることは可能であること、それ以前にこれは宗教2世に限ったことではありませんが、今、虐待を受けている子供を救い出して今のうちにケアをしてあげられる環境を整えること。

そんな環境を作るためにも児童相談所や児童福祉関連の方、国や地方自治体の議員となっている方々がその実態を正しく知って、虐待防止に向けた行動を早急に取ってもらいたい。

マスコミやジャーナリストの方々には、その実態を広く世間に知らせて欲しい。
そんな風に思ってしまいます。



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