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甘える・頼るを考える

「アダルトチルドレン」なんて言っても、それって社会に適応出来ない自分を正当化させて、甘えてるだけなんじゃないの?

20年以上前、アダルトチルドレンに関するホームページを運営し様々な方々と交流していた頃、こんなことをよく言われました。

あの頃は「アダルトチルドレン」というコトバが一部のメディアでサブカルチャー的な取り上げ方をされ、その実態も良く知られないまま「アダルトチルドレン」というコトバが独り歩きしていたこともあり、それに関するHPがたくさん立ち上がり、それぞれの解釈が披露されていた時代だったため、誤解されたところもあったんだろうと思います。
結果としてこのような誹謗中傷によって立ち上がったHPもいつの間にか無くなってしまい、一過性のブームで終わってしまいました。

その頃にも伝えていたことですが、「アダルトチルドレン」はむしろ「甘えることが許されなかった」存在であることを、しっかりと認識して欲しいと思うんです。

子供の頃から「オトナのふり」をすることでしか生きられず、甘えても良い存在であった親や周囲のオトナ達に甘えることが出来ないまま大人になってしまったため、アダルトチルドレンになってしまったんです。

アダルトチルドレンは甘えること、誰かに頼ることが苦手です。
むしろ甘えてはいけない、自分がもっと頑張らなくちゃいけない、自分一人で何とかしなくてはいけないと思い込み続けています。
それを止めることで生きづらさから回復していく事が出来るんです。

私はカウンセリングの中で「子供の頃にしたかったことを思い出して、オトナになった今、それを思い切り楽しみましょう」と伝えています。

子供の頃は「つまらないこと」「ためにならないこと」「むだなこと」として切り捨てられていた色々な想いや願いを、オトナになった今改めて自分のチカラで実現してみる。

これも大切な「自己実現」になります。
一人で出来ないことは誰かに頼ってみる。
これは大切なコミュニケーションにつながります。

プラモデルをオトナ買いして、休日にはひたすら製作に没頭する人が居ます。
あの頃に読みたかったマンガを全巻揃えて、読み耽る人が居ます。

オトナになった今、改めて子供の頃にしたかったことをする。
子供の頃に甘えることが出来なかった分、今、オトナになった自分に子供の頃の自分を甘えさせてあげる事。

仕事などで出来ない事が出て来たらそれを「手伝ってもらう」「教えてもらう」ようになれる自分を創って行く。
そんな自分を「許して」あげる。

出来ないことは出来る誰かを頼ってみること。
正しく甘え、正しく頼る自分を許してあげること。
それが生きづらさからの解放につながっていきます。

頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます