見出し画像

「話す」は「放す」

カウンセリング中にお客様が自分の中に「新たな気付き」を得るのは、よくあることです。

自分の中にある想いや不安、悩みを話し続けていく中で、それまで自分では気付いていなかった「想い」があったことに気付きます。

更にその気付きから次の気付きへとつながり、やがて自分の中にあった問題の大元に辿り着くと、そこからココロの回復と問題の改善が飛躍的に進むケースも、これまたよくあることです。

これは自分の中にある想いや不安などを「話す(放す)」ことによって可能となります。

それまで誰にも話せず、ひたすら我慢し続け、様々な不安を溜め続けて来たため元々の問題が覆い隠されてしまったものを、一つ一つ話す(放す)ことで少しづつココロがクリアになり、やがて隠されていたものが見えてくるわけです。

普段から愚痴や不安を口に出すことが出来ていれば、このようなことにはならないのですが生きづらさを抱えている方は、悩みや不安を口に出すことをしないため、つらさが重なって行ってしまいます。

そういう意味で言うと愚痴などを常に言っている人っていますけど、周囲からは煙たがられがちですが、ストレスを溜め込む人にとってはある意味「目指すべき姿」でもあったりします。

自分の中にあるストレスを周りの反応など気にせず、ただひたすら愚痴るというのはその人にとってのストレス解消になっていて、ココロの病にはなりにくいと言えます。

逆にストレスを抱え込みがちな人は「こんなことを言ったら、周りによく思われないだろうな」と周囲の反応を気にしてしまっているため、口に出せずに独りで抱え込んでしまう訳です。

なかなか愚痴を言うことが出来ない人にとって、そのつらさや苦しさ、寂しさを口に出せる場所がカウンセリングルームであり、口に出しても安心なのがカウンセラーです。

一度しっかりとココロをクリアにして、その後は定期的に愚痴を吐き出すようになれれば、生きづらさからも解放されます。

悩みや不安は抱え込まず、とりあえず「話す」。
悩みや不安を「放す」ことで、ココロの病の予防が出来るようになってみましょう。

頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます