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登校・出社-無理しない・させない

今朝、いつもの道を車で仕事場へ向かう途中でこんな光景を見かけました。

大体毎朝、登校班を組んで学校に向かう小学生たちを見かけるんですが、今朝はその子たちとは別に母親に手を引かれて学校に向かっている子がいました。

明らかに学校に行きたくない様子で泣き声も聞こえ、それでも無理やりその手を引っ張っているお母さん。
今でもまだ、こういう親も居るのか…と思いながら、私にも覚えがあることなのでココロが痛んでしまいました。

私も幼稚園・小・中・高と学校に行きたくない、ということがあり、学校をずる休みしていました。
小さい頃はもう朝から泣き通しで「行きたくない」と訴え、それでも母親が無理に幼稚園や学校まで引っ張って行ったり、或いは先生が家まで迎えに来てやはり無理に説得されて車に乗せられたり。

昔は「学校を休む=悪」みたいなところもあって、とにかく学校を休むということが出来ませんでした。

当時の自分を振り返った時に何で学校に行きたくなかったかと考えると、いじめなどもあったのですが、まず今の時期はとにかく「慣れない」ことへの不安があったように思います。

新しい教室、新しいクラスメイト、新しい先生など、とにかく「それまでと違う」ことへの不安が強かったように思います。
だからクラスがそのままで学年が上がった時は、そういうことが無かったことも思い出せました。

これからしばらくはこういうお子さんは出てくると思いますけど、どうか親御さんは無理に学校に行かせないようにして下さい。
もちろんそれぞれ家庭の事情もあるとは思うのですが、嫌がるモノを無理に行かせて良いことって何もありません。

むしろその後の事を考えると年齢によっては最悪の結果を迎える事にもなりかねないので、そこは考えてあげて下さい。
子供の頃のそういう経験はやがて大人になった時に「生きづらさ」となって表れることもありますので、気を付けて頂きたいモノです。

またお子さんによっては発達障がいなどがあるケースもあるのですが、これはある程度年齢が経たないとはっきりしないこともあるので、注意してあげる必要があると思います。

ただじゃあそのままで良いのか、といえば決してそうでもなくて、少し時間を置いて登校時間をずらせば学校に行けるとか、教室に行くのは嫌だけど保健室までは行けるとか、授業に出るのは嫌だけど部活は行きたいとか、それぞれの子どもによってそれぞれに出来ることやしたいこともあるので、そこは親子でのコミュニケーションを取ることで、子供の想いを聴き出してあげて、そこに寄り添うようにしてくれればOKです。

今は昔と違ってフリースクールなどその選択肢も様々にあるので、その子に合った生き方が出来るようにしてもらえたら良いんじゃないかな、と思います。

学校にしても会社にしても、慣れるまでには時間が掛かるモノです。
そこで無理をさせてしまうとその子、その人の人生がそこから大きく狂ってしまうこともあり得ます。
無理をしてまで登校することも出社することもありません。
少しづつ慣れて行ければそれで良い、そんな風に考えて行くようにして下さい。


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須藤 勝則
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