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カウンセリングとはそういうモノ

カウンセリングとは「カウンセラーに悩みを話して、その悩みに対する解決法を教えてくれるもの」と思われている方って、まだ多いことを実感させられます。
昨年末に初めて来られた方も、このようなことを言われていました。
そのお客様には「改めて私のホームページをご覧になって下さいね」とだけ伝えてその日は終わりにしました。

「もうあのお客様は来られないだろうなぁ…」と思っていたのですが、先ほど次回のご予約を頂きました。
そこのコメント欄に「ホームページを読んで、私が誤解していたことが理解出来ました」と書かれていたので、ちょっと安心しているところです。

未だにカウンセリングについてはまだまだ誤解されている方も多く、最近ではあまり観なくなりましたがTVやラジオ、新聞などの人生相談のようなものと思われている方もいます。
人生相談や占いなどと心理カウンセリングの違いは「あなたの生き方を決めるのはあなた」というスタンスです。

それは間違いだ、そんな生き方は違うと否定するのでもなく、こうした方が良い、こう生きるべきだと忠告することもなく、ただあなたがどう生きていきたいのかを一緒に考える。
(もちろんそこに明らかな間違い、例えば法律違反やみんなが守るべきルールに反していることがあれば、それは間違いとしてお伝えしますが)

しっかり現実と向き合いながら、そこでその人自身が何を思い、どうなりたいかを一緒に探し、進むべき道を見つけていく。
他人に決めてもらう生き方ではなく、自分で自分の生き方を決めていくためのお手伝いをする。
それがカウンセリングです。

悩みを抱えて、苦しさやつらさを我慢して作り笑顔で生きるのではなく、悩みやつらさ、苦しさや寂しさをしっかり吐き出して、それまでの生き方を見直して、これからの生き方に活かす。
ココロの健康を取り戻すお手伝いをするのが私たち、心理カウンセラーの役割です。

そこでは「自分が分からない」方々も居て、そういう方々には「これから新たに『あなた自分』を一緒に創って行きましょう」ということもあります。
「こうなって行きましょう」とか「こうしましょう」ではなく、常に「自分」と向き合うことをしながら、そこでどんな「自分」になりたいかを想像したりしながら、目指す「自分」を創り上げる、そんなこともします。

悩みは一人で抱え込んでいても何も解決はしませんし、誰かが解決してくれるわけでもありません。
カウンセリングの場でしっかりと吐き出しましょう。
悩みを吐き出し、そこで自らが抱える問題を見つけ、その問題と向き合い、傷付いたココロの回復と問題の改善をしていく。
カウンセラーはそんな方の後押しをするでもなく、前を歩いて導くわけでもなく、横に居て一緒に歩いていく。
そんな風に考えて下さい。

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