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自己啓発 その前に…

今朝、起き抜けでTVを付けたところ、最近ベストセラーとなっているらしいコミュニケーション術の本を書いた著者と、TVでよく観るやはりコミュニケーションや日本語に関する著書が多い大学の先生が、日本人のコミュニケーションについて話していました。

起きたばかり、まだ働かない頭のままそれを観ていたのですが、どうも腑に落ちない事ばかり。

カウンセリングに来られるお客様は基本的にコミュニケーションに問題があるため、そういった方々のお悩みを思い起こしながら話を聴いていたのですけど、どうにも「それが出来る人って、世の中にどれくらい居るのか?」とか「それ以前の問題なんだけど…」と思うことばかり。

そこで思い出すのは、いわゆる「自己啓発」の落とし穴というか、問題点でした。

以前にも書いたと思うのですが、カウンセリングとコーチングの違いはコーチングは±0からプラスの方向に持っていくスキルで、カウンセリングはマイナスを±0まで持っていくスキルと考えています。

この点でカウンセリングとコーチングを混同してしまっている方も多いため、今の自分に必要なものを見誤ってしまうこともあるわけです。

自己啓発は少なくとも±0の状態から始めるべきで、マイナスの状態で始めるモノではない、とも考えています。

というのも、±0からプラス方向に進めるのはそれほど難しくないことに比べて、マイナスを±0に持っていくには相当な苦労と時間が掛かるからです。

ここを間違えてしまってマイナス状態のまま自己啓発本を読んだり、自己啓発セミナーを受けたとしても、そこに書かれていたり伝えられることはその時の自分には相当にハードルが高いことばかりなため、出来ない自分を更に増やしてしまうこととなり、余計にマイナスに落ち込んでしまう結果となってしまいます。

実際カウンセリングに来られている方の中でもこのような方は結構居て、本やらセミナーに相当な金額を注ぎ込んできたにも関わらず、結果的に以前よりも問題の根を深くしてしまった、という方が多いんです。

自己啓発を自分のモノとして活用するためには事前準備として、まず自分の内面としっかり向き合い、その問題を改善するための前向きなココロを持てているようになっていることが大切になります。

まず自分の内面と客観的に向き合えるようになること、そして自分の問題をしっかりと認識し、その問題に対して改善の意欲が持てるようになること。

その状態になって初めて、自己啓発やコーチングが本当の意味で自分のための有効な手段になる、そんな風に考えるようにして下さい。



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