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「自分を大切にする」が分からない

アダルトチルドレンの方々は、まさにこれが分からないと言われます。
これまでにもお伝えしている通り、アダルトチルドレンは「自分」を意識することがほとんどありません。
自分が何をしたいのか、自分はどうしたいのかが分からず、自分で「自分」のことを決められず、その答えを他人に求めることから「共依存」という関係性に陥りがちになってしまいます。

これは子供の頃、自分が「大切」にされて来なかったことからこのような状態になります。

子供の頃に自分の想いや意見、夢や希望などを伝え、それをしっかりと受け止めてもらえる。
このような経験がされて来ていれば自然と「自分を大切にする」ことが出来るようになりますし、そもそも「自分を大切にする」ということすら意識しません。
これが自己肯定感にもなります。

逆に自分の意見や想い、夢や希望を否定されたり無視され続けることによって自己肯定感が育めず、自分でも「自分」を否定することになり、何も出来ない自分、ダメな自分というレッテルを「自分」に貼ってしまいます。

例えばあまり褒めない、認めてくれない親だった場合、テストで95点をとったとしても「100点じゃなかったのか」と言われるなど、両親からもほとんど誉められたことがないといったケースもあります。
このような場合、両親には感謝しているけれど、ココロのどこかで私は「ダメな人間なんだな」という思い込みが出来上がります。

例えば両親が自営業などで忙し過ぎたり、病弱で面倒を看るなど、強く褒められることが続いてもそうなります。

親を困らせるといけないので自然といい子にしていなければ、自分のことは自分でしなければ、これが兄や姉だったら妹や弟の面倒を見なくちゃ、自分は我慢しなければいけない、頼ったらいけない、わがままを言ったらいけないなどと考えてしまいます。
そうすると「役に立たない自分は愛されない」という思い込みが出来上がり、自分の思いよりも他人の思いを優先するようになり、生きていてどこか不自由な感じ、「生きづらさ」を感じるようになります。

そんな自分ですから自分自身でも「大切にする価値が無い」などと思い込んでしまい、自分を大切にするって何?となってしまうのも仕方が無いことです。

そこで「自分を大切にする」を分かるために、何故その価値観を持つようになったのかを知ることが必要になります。
これはカウンセリングを通じて過去の振り返りを行なう中で、少しづつ子供の頃の自分がどんなことを思っていたかを思い出し、改めて知ることで分かって来ます。

更にそのときに満たされなかった感情を発散、浄化させることによって、自分を大切にするための基礎を創って行くことが大切になります。

そこから少しづつ、今の自分の感情を意識してみていく作業を続けていくことで「自分を大切にする」とはどういうことなのか、感覚として理解出来るようになっていけます。

頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます