秋を楽しむ-生き方を変えていく

先日、仕事の合間に近くで知人が主宰するゴスペルクワイアのライブがあったので、観に行ってきました。

『Brandnew　Something　Live♪＠鹿沼　シカノクラ』

10数年前にこの知人がクワイアのディレクションする姿を観て、そしてそのクワイアの皆さんの唄声を聴いて、私は死ぬのを止めました。

元々、音楽は好きだったのですがあの頃はうつがひどい状況で、ライブなどにも行けておらず、たまに出掛けてもどこで死のうか、いつ死のうか、そんなことばかり考えていました。

その日たまたま出かけた先で通りかかったイベント会場で、ゴスペルと出会いました。

映画などでは観ていたものの、初めて生で体感するゴスペル。

その唄声が持つ不思議な安堵感と躍動感、そして数々の声が重なることで出来上がる素敵なハーモニー。

あの時私は「暖かで優しい唄声がシャワーのように降り注いで」来る感じを受けました。

それまで様々なバンドやアーティストのライブを観て来ましたが、感動でもない、弾けるでもない、面白いでもない、初めて感じたその感覚は、自然と私に涙を流させていました。

そして「こんな体験、またしてみたい」と思うようになり、自然と「死」を考えることを止めていました。

それが絵でも彫刻でも、陶芸でもスポーツでも自然の風景でも、何でも良いと思うんです。

何かに触れる、何かを観ることで「何か」を感じることが出来たら、そこから生き方が変わることってあるんです。

芸術の秋、スポーツの秋、食欲の秋…

紅葉は例年より遅れているようですけどその分、鮮やかな自然の風景を醸し出してくれると思います。

皆さんそれぞれの「秋」を楽しんでください。