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児童虐待防止月間です

11月は「児童虐待防止月間」です。

虐待と機能不全家庭の関係についてはこれまでに何度かお伝えしていますが、こういうことは何度でも伝えていくことが大切との想いから、今日もここでお話しようと思います。

虐待⇔機能不全家庭⇔アダルトチルドレンの相関関係これまでにもお伝えしてきました。

虐待が行なわれている機能不全家庭には毒親が居て、そこで虐待を受けながら育つ子供がオトナになりアダルトチルドレンとなる。
そのアダルトチルドレンが家庭を築く時、そこにまた機能不全家庭が出来上がってしまうという連鎖をどこかで食い止めない限り、この連鎖は世代を超えて続いて行ってしまいます。

そこで考えなければならないのは、どうすればそこに気付いてもらえるのかという事です。

虐待を行なっている毒親の多くは、それを「しつけ」や「教育」といった「当たり前のこと」として「無自覚」に行なっています。
自分が子供にしていることは「当たり前」の事であり、「子どものため」と考えていることが多いことも現実です。

中には自らが「我が子を虐待してしまっている」とか「我が子に手を上げてしまいそうで怖い」と悩み、カウンセリングに訪れる方も増えて来てはいるのですが、まだまだほんの少数であり、虐待をしている親には自分たちが子供にしていることを「虐待」であると自覚させる必要があります。

そこで大切なのはやはり「周囲の目」になります。
尋常じゃない子供の泣き声、いつも大声で怒鳴っている、モノが壊れるような音がする等、虐待が疑われるような状況を目にしたり耳にしたら、迷わず通報してください。

ご近所さんだし、通報したのがバレたら…といった不安な気持ちも分かります。
ですがそこにいる子供の命がもし理不尽に奪われたとしたら、どうでしょう?

その時もし通報を躊躇わなかったら、その命は救えるかも知れません。
そして、通報から第三者が介入することでそこにいる親が「虐待」について知ることが出来たとしたら、もしかするとそこで虐待の連鎖は断ち切れるかも知れません。

虐待を受けている子供のケアが最優先ではあるのですが、そこにいる毒親もアダルトチルドレンであるとしたら、その親にもケアは必要であるという事を、当人に知ってもらうことも必要です。

これは虐待をする親を正当化するわけではなく、相応の罰を受けることが必要とした上で、自分がしてきたことへの反省も踏まえて自分と向き合うことで、その後の親としての自分をどう作っていくべきかを考える機会も与えることが必要と考えます。

児童虐待防止については「オレンジリボン運動」という活動があります。
この運動は2004年に私が住む栃木県内のとある市で起こった児童虐待死を契機に始まった、というのはつい最近知ったのですが、こういった運動の存在を知ること、そして可能であればどのような形でも良いので参加してみることで、子供たちを救えることにつながることもあります。

子どもが子供らしく生きられる世の中を、虐待を少しでも無くしていくためにも、まずみんなで「虐待」というモノを正しく知り、どうすれば無くしていけるのかを一緒に考えていくことが大切だと考えます。


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