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ココロの病は薬だけでは良くならない という話

ずっと薬を飲み続けているんだけど、うつ病が良くならない

こういう方ってまだまだ多いんだろうと思います。

以前も書きましたが、私のところにはうつ病歴10年以上とか、適応障害と診断されて5年も病院通いしているんだけど良くならない、という方も結構いらっしゃいます。

何故このようなことになっているのか。

そもそも医師がそういったことを勧めていない、という現状もあるのですが、それはそれとして風邪とかガンといった病気とは、その原因、大元が違うからです。

風邪やコロナなどは、ウィルスがその病気の元、原因となっています。
ガンなども同じく、その原因ははっきりしています。

一方でうつ病などココロの病の原因はというと、ストレスから来る「悩み」や「不安」です。

風邪やガンなどは薬を飲んだり、手術や化学療法など、その原因に直接アプローチ出来ますから、回復から完治まですることが出来ます。

ですが悩みや不安は自分の「ココロ」、間違った思い込みから生み出されるモノで、その原因に直接アプローチ出来る薬はありません。

今、ココロの病のあなたが飲んでいる薬は、眠れないから睡眠導入剤を、なるべく不安になるのを抑えるように抗不安薬を、という対症療法として使われています。

これらの薬を飲んでいても、悩みや不安が「無くなる」訳ではありません。

また長いこと飲み続けているとその効果も薄れてくるので、より強い薬になったり、それを飲み続けることになってしまいます。

だからと言って服薬治療を否定するわけではなく、その治療と併せてカウンセリングやセラピーを利用することで、ココロの病は回復していくんです。

上記のようにこれまで何年も病院通いを続けて来た方がカウンセリングを受けられて、その大多数がおっしゃるのは「もっと早く来ていれば良かった」です。

薬を服用してココロがある程度安定した状態でカウンセリングを受けると、自分の抱えている問題との向き合いも必要以上に落ち込んだりすることもなく、不必要な自己否定をすることもなく、落ち着いて出来るんですね。

これから先、もしかすると悩みや不安がなくなる薬が出来るかも知れません。

ですが今のところ、悩みや不安に直接効く薬はありません。

だから、悩みや不安を作り出しているココロ、考え方や生き方を変えていくしかないわけです。

そのためにあるのが、心理カウンセリングやセラピーです。

ココロの病に長い間苦しめられている方は是非、カウンセリングやセラピーを通じてその回復を実感して欲しいと思います。

頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます