見出し画像

上手な「並」の先生は子どもたちの 本来の力を把握している

先日 隣の教室の先生から
「いやー今回 うまく 授業が行かなかったんですよね。
 もう少し 子供たちがやるかと思ったんですけど
 発問が理解できなかったようで 伸び悩んでしまいました。
 この授業は残念ですが 思ったところまで行きませんでした。」
ということを言われました
この先生はおそらく 子どもの様子を見て授業を組まれたと思います。
でも予定してたのと当日 姿が違ったので調子が出なかったというのが
あると思うんですが、実はこれ結構あります。
また何パターンあるような気がしますが
今日はそんなことをちょっとお話ししたいと思います。

全く 子どもの力が把握できてない場合

若い先生 や 自分の専門外の担当になった先生に
このパターンがよくあります。
要は子供たちの様子から子どもたちの何が理解できて
何が理解できてないというのが把握できない状態です。
これは多くの場合 経験不足から来てるので
しっかり 回数を重ねたり 普段から気にしていれば
改善していくと思うので強くは触れませんが、
このミスマッチが怒ると本来 授業が組めないので
早急に改善したいところです。

子どもの一番悪い時の調子がわからない ケース

教師は子どもが一番活躍してるところを求めます。
そのせいか授業の中で子供たちに求めるものは
常に一番いい状態でないといけないようなことになります。
各単元の最初の方の授業ではおそらくこれが実現可能だと思います。
ただし子どもたち同士の練り合いだとか、子どもたちの
主体的な動きだとかっていうのはずいぶん 減る ことになり
教師の説明もある程度 授業の中に入ってくると思います。
だから ここを授業研に使う場合は よっぽどの若手の人じゃないと
物足りなさを感じると思います。
そうなると 中盤から後半だと思いますが
そうなってくると 前半戦の出来具合と後半戦の出来具合を関連付けて
見ていくことになります。
前半戦はやはりできる子が多いと思うのですか
後半戦はだんだん難しくなっていくことや 前半に習ったことを
応用してやっていかなければいけないのですんなりとは行きません。
そのため 今まで調子が良かったのに ずいぶん 調子が悪いなというような
感じになることもあります。
ただ上手なら何の先生が違うのはここで子ども達が調子が悪かった場合の
ケースを想定していることです 調子が悪かった時の回答が
どんなのが出てくるかというのを予想して
そこからどのように ヒントやキーワードを与えて
本来 行きたかった姿に変えるのか っていうところが非常に
よく寝られてるように思います。
本来 調子がいい日ばっかりではないので
どちらかというと絶好調時の形を求めるよりも
不調の時の調子の方が本来の姿だという意見もあります。
その辺りをしっかり考えて
ミスマッチを減らしていくのも大事ではないでしょうか。

夢や希望を持ち続けてしまうケース

これはベテランによくありがちなんですが
子ども達に 夢や希望を語って、色々な活動を子供たちのために
たくさんしてしまい仲良くなってしまったがために
子ども達は何でもできるという風に 錯覚してしまうケースです。
「多分できる。あの子たちができます」
っていう風に信じる気持ちはすごく強いので
それはそれで素敵なのですが
ただこのケースだと様々な子どもたちの中の苦手な子たちが
取り残されてしまうことがあります。
おそらく 雰囲気で子どもたちはやらなければいけない
苦手でもなんとかゴールまで行こう 先生が待ってるからっていう風に
思ってると思います。
しかし、答がわからないのです。
だからどうするかと言うと 隣の子から こっそり話を聞いたり
もしくはもうわからない 諦めてしまってるケースも
あったりすると思います。
でも子どもたちは全員でゴールまでたどり着こうとするので
一見終わった時にはこれでいいような感じがします。
ところが 本質的なところは 学習者が理解しないので
結果的に後からもう1回やろうと思っても再現できないことがあります。
そうならないようにやはり 夢や希望を与えるのは大事ですが
もう一つ どのようにして全員に力をつけるかというところを
状況を見ながら考えるのが必要だと思います。
ここも ミスマッチを減らさなければいけないと思います。

まだまだ いろんなパターンがあるのですが、
大きなところはこれだと思います。
どれもやっちゃいけないわけではないですし
必ず一度は通る道だと思います。
ただし ベテランになるにつれ だんだんといろんなことが
わかるようになってきて 上手になる反面 自分に都合のいいように
判断する材料が増えるという危険性もあります。
この辺を上手に付き合っていくと
バランスのいい先生になっていくと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?