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零細企業社畜役員7年目。昔の顔は書いたりアナウンス。人生50年が目の前になり、衰える体…

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零細企業社畜役員7年目。昔の顔は書いたりアナウンス。人生50年が目の前になり、衰える体力に火をつけて向学心、克己心、身近な仕事や家族、友達、自分の大切な世界を深めるためのメモ。それを読んでくださった方とコミュニケーションまで発展できたら素敵だな、と(^^)2020/8スタート。

マガジン

  • 読書リハビリ(Audible編)

    読む時間がない時ほど読みたい!そして聴いてみるとまた別の発見が…

  • 美術あれこれ

    美術館や画集をみて思うことなど。

  • 花と生きる記録

    子供の頃から花が好き。けれど才能も時間もなかった。それを言い訳にして死ぬのも嫌だ。気が済むまで見つめあってみたい、小さな花や野菜たちの記録。

  • どうでもいいけれど好き

    どうも他の人と違う、どうでもいいものが好きらしい。大切らしい。そんなちいさな、私のお気に入りの記録。

  • 読書リハビリ(お仕事)

    お仕事を助けてくれるあんな本、こんな本の記録。軽い本からハウツー本、チャレンジまで記録したい所存。

最近の記事

読了「現代思想入門」千葉雅也 講談社現代新書

今年読んだ本の中でBEST5にいれた。ありがとう、千葉さん。 すでにメジャーでしかない一冊。正直SNSでも拝見して「ふーん」という感じで気にも留めなかった。たまたまオーディブルで無料だから聞いたのがきっかけ。 耳から聞いても掴みが上手いし、根底にほのぼのとした光を感じる。それは、多分後書きで拝見した筆者の「飽和」を外部化する際に意図されたオーラであり、「諦め」とは「明らかにする」ということそのもの、たくさんの方々にあかりを灯せる哲学を知って欲しかったのだなあ、と。明るすぎ

    • マティス展 2023/5

      何年振りのマティスだろうか。初夏の馴染みある上野公園を通り過ぎ、コロナ後の賑やかさが戻る駅からの道。ロダンを脇目に見ながら、初夏の風を味わいつつ向かう。 懐かしいなあ、と、学生の頃の記憶が過ぎる。自由な時間の流れをぼんやりと思い出しながらロッカーに荷物を入れる。コロナや仕事の忙しさの後、美術館に来ても過去に見た企画は避けてきたし、どこか心がさわさわと鳴るような7.8年を過ごしてきた。 そんな心も、美術館を出た頃には大きく深呼吸したいような晴れやかな気分に。豊かな色彩とマテ

      • 「バカの壁」読了(聴了)

        一読して思うのは、この本が出版された時期も考えられて、やはり著者の養老孟司さんは賢い学生たちがオウム真理教にいとも簡単に染まっていくのを相当憂えていたのだと思った。 ある程度勉強すると、自分は賢くなったと思う。 勉強している人の間で、またヒエラルキーができていき、一定の勉強量を積んできた人同士が行利用する世界。 東大で教えている養老孟司先生は、彼らが大多数就職して回していく経済についてもこの本で語っている。本の中で表現するならば「実の経済」「虚の経済」。 本当に賢いのなら

        • +4

          ニホンムラサキの世界

        読了「現代思想入門」千葉雅也 講談社現代新書

        マガジン

        • 読書リハビリ(Audible編)
          5本
        • 美術あれこれ
          1本
        • 花と生きる記録
          1本
        • どうでもいいけれど好き
          2本
        • 読書リハビリ(お仕事)
          6本
        • 読書リハビリ(文学編)
          5本

        記事

          1984の身体性

          読了ならぬ聴了。 もとよりディストピア小説に興味は全くなく、Audibleで聞けなければ一生涯、縁はなかったと思う。 有限な時間を使って、なぜ暗く辛い文学を読まなければならないのか? そういう考えなので、あくまでも好奇心から聞き始めたに過ぎなかった。 結論から先に述べると、文章を書くサイドからであれば、こういう締めくくりになるのは予測できた。 ただ、読者としては主人公が感じた自由を、人間の尊厳をどのように具現化していくのか、素直に期待していた。わかっていてももしかして

          1984の身体性

          Awayな方のAway

          「結果を出せる人の脳の習慣」というテーマ。 今年の上半期にはまっていた中野信子さんも脳科学者さんでした。「脳」つながりで気楽に聞けるかなと思い、選択しました。 満足度としては、茂木さんたる矜持がそこかしこに見え隠れしていて、素直な人だなぁと思うというのが第一印象。 私自身は、学校法人でのキャリアがありますので、大学関係の方において、よくあるタイプの表現の連続だと思いました。 その素直さが私にはやや好感を持って捉えられる箇所も多かったので、ラジオなどで流れてきた話がまあ良

          Awayな方のAway

          風と遊ぶ〜どうでもいいけれど好き20221011

          どうでもいいけれど好きなもの、それは晴れた日のカーテン。 家事だったり仕事だったり、ひとしきりやることを覚えて、コーヒーや読みさしの本、あるいは好きな写真集。そんなものを手に持ってお気に入りのソファーに腰をかける。 外はとてもいい天気。鳥の声が聞こえ、老犬もスヤスヤと健やかに眠っている。 ゆらゆら、ゆらゆら。 柄が気にいった量販店のカーテンが、ぶきっちょに繕われた縫い目を抱え込んで風と遊んでいる。 (流れに乗ると言う素直さ…) 誰にも邪魔されたくない時間である。

          風と遊ぶ〜どうでもいいけれど好き20221011

          遠野物語 柳田國男 文語体の好もしさ

          遠野物語はそのうち読もうと考えながら結局Audibleで聴くまで手につけられなかった。 理由は文化人類学上決まったパターンの系譜が繰り返されていることによって、ストーリーテリングが好きな自分は飽きてしまう気がしたから、と言うことなのだが これがAudibleだと心地よい文語体の連続になる。正確には文語体の話し言葉と言うべきか。 私が1番面白かったのは、とにかく山の上には異形のものが住むと言う伝承の数々だ。また、それらを彷彿とさせながら気配しかないマヨイガ(迷ひ家と書くのか

          遠野物語 柳田國男 文語体の好もしさ

          お弁当帝国〜どうでもいいけれど好き20220721

          #どうでもいいけれど好き 20220722 ランチョンマットやお弁当を包むハンカチーフ。 広げた時に「美味しいものが広がった自分の陣地」が瞬間にして出来上がる。ランチの王国。 ふと見ると、隣のベンチや芝生の上に幸せな帝国が広がっていく。オニギリ帝国。サンドイッチ王国。パスタと野菜の境界線。 けれど、みんな分けあったり、味わったり。カラスがたまに悪戯しておかずを取っていくほかは誰も、侵略することもない。

          お弁当帝国〜どうでもいいけれど好き20220721

          掃除婦のための手引き書:未読了

          ルシア・ベルリン 「掃除夫のための手引き書」 講談社 岸本佐知子氏の訳は秀逸。作者の文章の運び方や視点の焦点が好みではなかった。 単語の選び方がリアリズムに属しているにせよ、その量が読点に対して過多に思えて胸が焼けてしまった。 また作者が若くして亡くなったということで現実に転がる無数のマイナリズムやコンプレックス、ヒエラルキー下部の象徴を表す出来事、描写について、その一連を生きるディレクションに残念ながら共感もひりひりとした印象も持てず。多分私が歳をとってしまったために

          掃除婦のための手引き書:未読了

          諦められない世界がある人へ

          なくなったと思っていた原稿が出てきた。 自分の言葉に言霊がなくて、何一つ世の中も自分も変えることができなくて8年前、生き方を否定して、物心がついてから書くことしか考えていなかった価値観を封印した。 体が弱かったので、幼い頃はバーチャルリアリティーもなかったし経験値や肉体感覚、自分が掴めなかったすべての代用として文字は存在した。 そのうちに自分を満足させるための世界が技術的な鍛練や社会的な評価に関心が移っていった。それも結局1つの自己承認欲求だったのだろう。 おそらく私は

          諦められない世界がある人へ

          「アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?」 カトリーン・マルサル 高橋璃子 訳 河出書房新書 -------------------------

          食べなきゃ働けないのだ。 研究するのももちろんそうである。 まずタイトルの付け方がうまい。 何かを成し得たり歴史に残った人物もみな、食事をしてきたわけだ。 その食事は誰が作ってきたのか。考えたり働いたり研究する人の健康管理は誰がしてきたのか? フェミニズムを喚起するのはやっぱり女性なのである。女性らしい切り口である。  60ページ 「経済から排除されたもののおかげで、経済人を経済人でいられる。それを視界から排除したおかげで、世の中全て経済などだと主張できる」 94ペ

          「アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?」 カトリーン・マルサル 高橋璃子 訳 河出書房新書 -------------------------

          折り合いの付け方

          本日紹介したいのは気楽に読める新書である。タイトルは「しないこと」リストのすすめ 人生を豊かにする引き算の発想 ポプラ社 辻信一  https://amzn.to/3c0zkMo おおよそ書いてある事は想像がついた。中年ともなれば体力の限界もやってくるし、いやでも取捨選択をしなければならぬ。おそらくそのような在職者への手引き、子育てや介護に忙殺される方の世代向けであろうと。 そんななかで「野心や出世を捨てて時間と仲良くするための」「しないことリスト」を作ろう、という本であ

          折り合いの付け方

          市井いけばなの底力

          https://amzn.to/2Y1zM4R 「京都 日常花 vol.2」青幻舎 表紙の写真が好みで手に取った生け花の本。市井と銘打っても泣く子も黙る京都である。さあ、深夜の紅茶を飲みながら浸りきろう。 田舎者なので、使ってい花材にほぼ見覚えがある。ぼんやりとページを繰っていくと、あー、こんなふうに自分もいけたことがあるなぁ。随分と丈の長いものを選んだなぁ、と素直に発想が流れていく。 無意識のうちにじぶんならここをどうしよう、などと考えている。 ところがどっこい、骨

          市井いけばなの底力

          見開き1ページでSNSマスター

          小さな会社なので役員とはいっても現場の仕事が山ほどある。その中でも私が業務担当しているメインは広報だ。さらに細かく言うならば、体育会系のこの業界で、少なくとも弊社では全く価値がないと言われていたSNSを中心に1人で立ち上げて、1人で売り上げを出してきた。社長が親だったら甘くしてもらえるんでしょう、なんてよく言われるが、むしろその逆で7年前は社員さんの前でいったん解雇されている。その後、修行に出て戻ってきたと言う状態だ。 さて本日お勧めしたいのはこちら。https://amz

          見開き1ページでSNSマスター

          3秒でスティーブ・ジョブズ

          仕事の本はいくつかにわけて読むことにしている。 1→マニュアル本 2→残業後でも、あるいは空き時間60秒でも読める本 3→資料 私は過去、教壇に立っていた。それも教えていたのは出来の良い生徒よりも心身や環境に問題がある生徒が専門だった。彼らにおいて良質のテキストとはここでいう2にあたる。彼らには勉強をゆっくりとすすめる下地がないからだ。 自分においては残業後に家事をする・犬の世話をする・趣味をするなんてことを考えたらじっくりと学べる時間や集中力は残念ながらほとんどの

          3秒でスティーブ・ジョブズ