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MTB ナイトライドへ行ってきた感想

マウンテンバイクに乗りは初めて4か月。今月頭にまさかのライド中にぎっくり腰を再発。自転車にまたがることもできなくなり、一緒に乗っていた友人が駐車場まで戻り、トラックで迎えに来てくれるというお恥ずかしい事態に・・・(笑)。

カイロプラクターに行って、1週間くらい安静にして、なんとか水泳はできるようになった。2週間目くらいでどうにかマウンテンバイクに乗りたいと思っていた矢先に、まさかの夫がコロナ陽性!自分も検査を受けるも結果は陰性。夫は軽い咳だけで無事だったが、自分が翌日から発熱でダウン。それでクリスマスの週にとった1週間の有給休暇は、自宅隔離生活で終わってしまった・・・。

症状は数日で改善し、そんなこんなで約3週間ぶりのライドだった。そして初めてのナイトライド。そして、場所は一番最初のトレイルライドで恐怖を味わったあのトレイル。あれ以来このトレイルに戻ってきたの初めて(笑)。


地元のトレイルグループが毎週主催してくれているグループライドで初心者、こども歓迎だという。毎週何十人もの参加者が集まっている様子が写真で載せられていて、人気らしい。子供が来ても良いってことは初心者でも大丈夫ってことだし、ちょっと緊張するけど行ってみよう。

集合時間になると本当に50人かそれ以上の人数が集まっていた。女性も10人くらいはいるみたいだし、子供もいる。みんなで記念撮影したあと、3つのグループに分かれた。スピードの遅いグループから、カメさん、ウサギさん、チーターとなっている(幼稚園か(笑))。一番遅いカメさんグループは誰も置いてけぼりにはしないので、要所要所でストップして全員揃うまで待ってくれるという。

カメさんグループのリーダーは8歳くらいの男の子。ちょっときびしそうな表情の男の子のお父さんが、メンバーにトレイルの経験はあるか?と聞く。一応このトレイルで乗るのは2回目だし、私はうなずいた。このグループで女性は私のみで、他の女性は全員早いグループへ行ってしまったらしい。

行くぞ!ということでリーダーの男の子を先頭に、自転車屋さんの駐車場から舗装道路を通ってトレイルのある場所へ移動。その1分ほどの移動で

「んんん!!???」

なんかやたら早いんだけど!!!必死にこいでトレイルヘッドでやっと男の子たちに追いついた。この時点でちょっと息上がっちゃったよ?!(笑)

全員そろうのを待つ間、思わず「もう息上がっちゃったんだけど、これって本当にカメさんなの?」すると、男の子のお父さんが厳しい表情で「大丈夫か?ついてこれそうか?」と聞く。なんか思ってたムードと全然ちがうぞ!なんか戦にでかけるかのような緊張感(笑)?おいおい!そんなこと言ったって、これからトレイルってとこで帰るわけにもいかない。「ベストを尽くします」そう言うしかなかった。

考えなくてもわかることだけど、まず夜のライドは行き先が暗くて見えません(笑)。ヘルメットライトは最強の明るさのライトがおすすめです。それと、ハンドルバーにつけるライトも最強の明るさであるとともに、こちらは乗っている間にズレたりしないよう、ゴムバンドではなく、しっかりネジなどでハンドルバーに固定できるものでないと、乗っている間にライトがずれて、地面を照らせない角度にぶらついてしまいます(私のように・・・)。

普段から馴染みのあるトレイルで夜に乗るのは、いつもより視界が暗くて見えずらいので、スリルが増し、エキサイティングらしいです。目の前に飛び込んでくるうねった道や、でこぼこや、木の根に瞬時に反応する楽しみが日中に増してあるらしい。私の場合は普段乗っていないトレイルで夜乗ったので、もう何が何やらわからないけど、前の人と離れないように食らいついていくのに必死です(笑)。一応、注意が必要な障害物があるところでは前方から「ブリッジ!」「ディップ!(下り)」「ルーツ!」などと大声をあげてくれているので、私もできる限り、自分のとおるときには後方のひとのために声を上げる。

カメさんって言ってたくせにウソつき!私の感覚じゃあチーターだぞ!食らいついていくのに必死で、全員揃うまで待ってくれるストップのときはいつだって息があがっていて、汗が噴き出す(この日は夜なのに23℃あった)。木の根が多くて、スピードを出したまま曲がろうとすると、タイヤが木の根に取られてバイクがふらつくけれど、そんなこと言ってられない。必死にこぎ続けて前についていく。激しく揺れるたびに私のバイクのディレイラーが揺れてカチャカチャ音を立てている(安いバイクだから?)。もう全行程のあいだ必死の、全集中の呼吸です(最近鬼滅ファンになったので、言ってみたかった(笑))。

必死だけれど、嬉しい発見もあった。最初にこのトレイルで乗ったときに比べたら、急傾斜の下り登りもだいぶ乗れるようになったもんだ、と感じられた。最初にここで乗ったときは全部の窪み凹みでギャアギャア叫んでいたけど、今回は割とこなせている!もちろん、大きな崖のような下り登りは無理せずバイパス(回り道)使ったし、下った後の登りがキツすぎて登り切らず、バイクから降りてしまった箇所もいくつかあったけれど。でも初めてここで乗ってから4か月、けっこう自分の成長が感じられた!日中だったらもっと乗れる気がする!

ちょこちょこストップをはさみながら、必死に食らいつくこと1時間。なにせ全集中の呼吸が必要なので(笑)無理しすぎるとケガにつながる。リーダーの男の子のお父さんが、「もう少し乗りたい人はあと5kmのこっちのルート、早く切り上げたいひとは駐車場へ戻る短めのルートにしよう。どうする?」と厳しい表情で問う。女の私が言わなければ、負けず嫌いの男性陣は言いずらいだろう。「私は短い方のルートでお願します!」大きな声で答えた。

そこからはリーダーの男の子とお父さんたちは5kmのルートへ、帰路につく短いルートは別の男性がリードしてくれた。帰りは舗装道路や、トレイル脇の草むらのようなところが多く、相変わらずけっこうなスピードで駆け抜けていく。でもトレイルよりも全然走りやすいから早くてもちょっと安心する。15分くらいで駐車場まで戻ってきた。それぞれ「ありがとう!」「また来週!」などと言って、別れてライドは終了した。

安堵感と、疲労感と、緊張からの開放感で車についてからは「やれやれ」と声を漏らしながら、時間をかけて、膝パットと肘パッドを取り外し、バイクを車のラックへのせる。運転席に乗り込み、帰りの車中、アドレナリンがまだおさまらない。カメって言ったのに、話がちがうよ!? どういうことよ!? あんなスピードでカメなんてありえない! ひどすぎ! くやしいー!!!! カメでこんななのに、ほかの女性陣ってほんとにウサギやチーターで乗ってんの?! ありえない!!

でも楽しーーーーー!!!!!うぉぉぉ(ノ・ω・)ノオオオォォォ-

そんなことを考えながらしばらく車にのっていたら、アドレナリンがおさまって、放心状態になった。( ゚д゚)ポカーン

この最悪で最高!みたいなのなんなんだろう(笑)?マウンテンバイク乗るまでこういう気持ちになったことがない。間違いなく、これがマウンテンバイクの魅力である(どんな魅力や(笑))。

こんな初めてのナイトライドの感想。もうちょっとお気楽にルンルン乗るトレイルライドも好きだけれど、今日もえらい経験したもんだ。

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