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いのちについて話をしよう

※はじめに…すこし重たい記事になってしまいました。(笑)

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突然ヘビーなことをかきますが…
コロナウイルスによる影響で「自殺」というキーワードを目にする日が増えました。事実として、経済状況と自殺には相関があり、不況時にはその数が増えると言われています。

私は10代のころ心身の体調を崩し「死にたい」と考えていた時期がありました。今も昔も、比較的、「明るい人」に分類されるタイプだと思うので、笑 周りには心底心配をかけていたことを覚えています。

そのことがきっかけとなり、大学時代は臨床心理学を専攻し、卒業後は精神保健福祉を学べる学校に通い、もしかすると人よりも少し「心」に関心高く過ごしてきた気がします。

なぜ今日この文章をかいているかというと、そんな状況だった私の、「自殺しなくて本当によかったよ」という体験が誰かに届いたらいいなと思ったためです。若しくは今後なにかそういった状況に陥った時の心の持ちようについて、ヒントになったらと思って体験談を書いてみます。

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当時私は、いくつかのストレスが重なり心身のバランスを崩し「摂食障害」「うつ症状」「自律神経失調症」という診断をうけました。それまで冗談、テレビの中の他人事だと思っていたそれらのことを受け入れられなかったことを覚えています。

世界を見たときにすべて、灰色に見えていたことは今でも忘れません。

頑張りたいけど頑張れない
頑張れる気がしない
皆助けてくれない
生きていく選択肢がない
そんな風に思うような日が増えて、
“明日生きるより、死んだほうが楽”と、生きることのつらさが、死の恐怖を越えていく感覚です。

「そんな恵まれた環境でよく言うよ」という言葉もかけられましたが、それは本人にしか決められません。幸か不幸かの物差しは、いつだって自分の手の中にあります。逆にいうと、だから辛いことも多いのだと思います。


元に、「みんな助けてくれない」そんなこともなかったはずです。多くの人が手を差し伸べてくれました。しかし「私だけが辛い」という考えに縛られていました。今、自分自身で当時を振り返っても「え、どうした?」そんなレベルのことでしたが、当時の自分にとっては一杯一杯。もう無理だと心が疲れていました。

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 一方で、死ぬって想像していた以上に、勇気がいるものなのだと知ったのもその時期でした。「辛いけど死ぬ勇気までは出せない」そんな日が続いていました。

「死ぬ勇気をもてないのであれば、死んだつもりで生きてみる」根底にはそんな気持ちをどこかで抱えながら、そこからの数年を過ごしました。

とにかく前向きに!自分から変わる!感謝をする!なんて高次元な気持ちではなかったですが(笑)とにかく心は「無」の状態のままちょっとだけ言霊の力を借りて、前向きな言葉を使うように心がけたりもしていました。

その時期の、怖いもの知らずな気持ちで、知らない人にもどんどん会いに行ったことが、今のキャリアにもつながっていたりします。その時期に社会への疑問や違和感が生まれ、気がついたら、今の事業につながる組織を立ち上げていました。笑)

そしてそうこうすごしているうちに、大事なものが増えていき、死ぬのが怖くなりました。大事なものがふえたので、過度に無理もしないようになりました。そして、色々なものを少しずつ取り戻していきました。多くの人の支えのなかで、心から感謝があふれてくる感覚がよみがえってきました。

そう、生きていると意外と抜け出せることもあるんだな、と思います。


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 あの時から10年以上経ったことに気が付きます。
今毎日のように顔を合わす人たちは(自粛期間は画面越しでw)当時は出会ってもいなかった人たちがほとんどで、自分の描いていたキャリアとはまったく別の毎日を生きています。生きていたから出会えて、経験できました。


そして、あの時は信じることができなかった日常を取り戻しました。


心配していた病気も嘘だったかのように、消え去り元気を回復しました。
悩んでいたことも乗り越えることができました。

お気づきの通り、これはあくまで個人の体験談です。
でも今もしも、心底辛いことがある時期にいる方がいたとしたら、何も頑張らなくていいので、「死んだつもりで生きてみる」生き方を一つの選択肢にいれてもらえたら嬉しいです。そして数年後もしどこかで会えたら、その数年間でどんなことが起きたか、「生きていてよかったよね」談義ができたらいいな、と思うのです。


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