見出し画像

家族として繋がっていく覚悟を決めた話。

新天地に来て2か月、夫の働き先や高額な経費、結婚式などで、あらためて「結婚したんだな」と感じることが増えた。距離は離れたけれど、特に夫の両親との関係性を意識することが増えた。夫の家族は、家族は心理的にも経済的に助けるものという感覚を持っている。
私にとっては、家族は助けてくれるものではなかった。金銭的に助けてもらったことは否定しないが「育てるのにかかったお金を返して欲しい」とバイトもできないうちから言われ続けていたので、気持ち的に助けてもらった感じはなかった。
その上、繋がりという点でいえば、幼少期から10回以上転居を繰り返しているので長らく付き合いのある友人も少ない。一番長いのが今もLINEで時々連絡を取る高校時代からの友人だ。

わたしは、これまで、出来るだけ身軽に、いつでもどこにでも行けるように意識して生きてきたのだと思う。それが一番傷つかない方法だから。
繋がりというのは重いものに感じる。家族は基本的に見捨てるものではないだろうし、夫の両親は「これは捨てられても仕方がない」と思うような行動をしないであろうからずっと続くだろう。そういった関係性は、よくわからない。未知だ。ひとりだからこそ気兼ねせず身軽に各地を転々として生きてこられたけれど、ひとりじゃない安心とか、何かあったときに助けてくれるであろう人を得るということは、同時に自分もその責任を負うということだ。そこに夫の家族も付随することに最近気が付いてしまった。正直、怖い気持ちもある。どんなときでも身軽にどこにでも行けるという自分のストレングスポイントを失うのが怖いというのもあるかもしれない。
かといって、やめる気も覚悟もない。どっちが良いのかすら分からない。その中で、「私は身軽に生きていく」と決めきる勇気もない。
夫とは結婚生活を続けたいと思う。
これからの人生、これまでの人生と同じくらいの長さだけ過ごしてみた時に初めて私はどちらが好きで自分に合っているのか分かるのかもしれない。でも、その時になってたくさん夫の両親の世話になっておきながら、無下にできる気もしない。
そうなると、わたしは夫という人と一緒に暮らすために、それだけの覚悟を決めるのだと気が付いた。
いまのところ、その覚悟を決めていくことになりそうだ。病気やけがの時に助けてくれると思える人がいること、何かあったとき味方になってもらえること、それらが加わった生活を心地いいと思っているから。
きっと、覚悟を決めて、今まで持ってなかった繋がりをもって生きていく気がしている。

よろしければサポートもお願いします。 頂いたサポートは、インプットのための読書に使わせていただきます!