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綺麗な景色の感性

元気を取り戻すため、メディア断捨離をしている。
特に、虐待、少年犯罪、不倫、サスペンスに関するものを読むのを一気にやめた。漫画アプリを消し、買い物リストに入っていた本を削除し、選ぶ本も意識的に変えた。
図書館が大好きなので、心が温かくなる本としておすすめされているものをどんどん読んでいる。

そんななかで、出会った作品に触れて、日本語ってきれいだなと思った。
どれも、私と同じ日本語を使っているのに、普段自分の口から出るものとは全く違うものに感じる。綺麗で肌触りが良くてすっと体に溶け込む日本語だった。
私が見ているのと同じはずの世界が、この人たちにはどんな風に見えているんだろう、同じ言葉がどんな風に聞こえるんだろう、その世界に近づきたいと思った。

世界をきれいに見るための感性というものがきっとあるように思う。
綺麗で温かい日本語に触れることもその感性を育てるための一つの方法になるはずだ。
今まで読んできた本の冊数を超えるくらい、感性を育てるための読書をしたいと思った。
植物に水をあげるように、自分の中に綺麗な日本語を貯めていきたい。

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