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生きづらさを抱える人にこそ、学びなおしをすすめたい

生きづらさを抱える人にこそ、学びなおしをすすめたい。


学びといっても、あの、失敗が嫌な勉強とは全くちがう。学ぶとは、「興味関心を抱き、自分で問いを立てて探求し、積み重ねたものが自信になること」と捉えている。
もっと自由で、考える力と積み重ねる自信を持てる学びは、きっと生きづらさを軽くしてくれると信じている。

その根拠は、わたしの体験をもとにした
「生きづらさを抱える人の中には、子どもの頃に学ぶ体験を満足にできなかった人もいるのではないだろうか」という仮説にもとづいている。

こどものデータから


令和2年、文部科学省の発表では、全国の不登校児童は、19万6127人いるという。小中学生の約2%が不登校。
平成27年は12万5991人で、いまより7万人ほど少なかったと仮定しても、いま生きづらさを抱えている人の中には、その生きづらさが子どもの頃から続いている人も少なくないだろう。
不登校の子どものなかには、このところ調査が行われているヤングケアラーや、虐待を受けている子どもも含まれているはずだ。
毎日学校に通っている子で、生きづらさをもつ子もいるだろう。

わたしの経験

子どものわたしには、興味関心を抱く余裕も、探求する時間もなかった。時間と思考は、「家庭の平穏」と「閉め出されたときの対応策」でいっぱいだった。深く考えるより、その場をどう凌ぐかが大切。正直、学校生活に気を使う暇がなかった。
勉強ができなかったわけではない。学校は家より穏やかだったし、活字中毒のおかげで、平均程度の成績だった。
でも、当時していた勉強は、学びとは程遠いものだった。

生きづらさに繋がる要因=豊かな学びがしにくい要因?


複雑で過酷な家庭環境や発達障害など、生きづらさに繋がる要因は、学ぶ環境に繋がりにくくさせるのではないか。
なかには、子どもに勉強をさせる方針の家庭もあるだろう。でも、重視されるのが点数や成績の場合(いわゆる教育虐待に近いとき)それは学びだろうか。追い立てられるように勉強する日々では、学びは置き去りになったかもしれない。友人の話やTwitterで見聞きする限り、そう思う。
さらに、たいていの場合、子どもは勉強法を選べない。先生が、同じ漢字を1ページ書けと言えば、そうするしかない。漢字の覚え方ひとつとっても、大きな個人差があるはずだ。たとえば、わたしは、我流の字書き歌で覚えるので、たくさん書く必要は感じなかった。
(「疑」を「ヒマや~」と覚えている※カタカナふたつと漢字ひとつ)
わたしは仕事で、学校の勉強が発達特性に合わない子にたくさん会う。限定された方法を押し付けることで学びを放棄させている。彼らは、勉強を「できない」と思い込んで、書くことも読むこともやめてしまう。きっとやめてしまう前には、一生懸命頑張ったんだろう。方法が間違っていなければ、その努力は報われたはずなのに。
だからこそ、大人になってから学び直すことを、すすめたい。

大人の学びなおしのメリット


大人になってからの学ぶメリットは、
・自分の興味のある分野を学べる(嫌いなことはしなくていい!)
・自分に合った方法やペースで学べる(まずは、得意なジャンルを得意なやりかたで)
・否定されない(必要のないことを自分が勝手にやるだけだから、できなくても、何の問題もない。できたら、すごい!)
・生活が充実する(好きなことに忙しいと、病むのが減る)
・できないことをできるように工夫する姿勢が身に付く(人間としてできないとやばいことたくさんできないけど、それに直面するのはつらいから、できそうなところから「できる体験」を積む!)
・自分を理解することに繋がる(「寝不足だと頭に入らない」「こういうジャンルは興味が湧く」「こういう方法得意だな」と分析できる)

気を付けること

必要なことは、
・睡眠時間の確保(時間と体力の調整。睡眠時間は減らしちゃダメ。ぜった  い。わたしは、Twitterとツムツム、ニュースアプリの時間を使った。スマホで勉強できるのおすすめ。)
・分野によってはお金がかかる(無料で挑戦できるアプリやサイトがたくさんある!わたしは、DuoLingo:英語や、YouTube:公務員試験、Flier:知識を得るための読書などを使っていた。有料では、Studying:動画で資格勉強ができる、キャリアスクールなどで勉強している。大して難しい資格に挑戦しているわけではなくて、つまみぐいしている。)
・自分を自分で責める理由になりやすい(できない時はやらない。人と比べない。大人が自分で決めて自分で勝手にやってるだけ。できなくても何にも悪くない。)

やってはいけないこと
・必要性のあることをする(できたらラッキー、できたら強くね?レベルのことにする)人と比べない(子供のころと違って周りとは学歴も、年齢も違うことが多い。20年以上の経験の差を埋められるはずがない。じこまんぞくでOK 。)
・睡眠時間を削らない。意味なく動画を見る時間を、勉強動画に変える。大して熱中していないゲームをする時間を、アプリで問題を解く時間にする。好きなことは削らない。汚いけど、おすすめはトイレで問題を解く、食事や料理、掃除をしながら動画。でもこれは、わたしが調子が悪ければ悪いほど集中できなくてマルチタスクになる人間だからで、人それぞれだと思う。

自分を責める気持ちが消えない。でも、目に見える成果があれば、褒めてもいいよね。

どんな生きづらさでも、「自分を責める気持ち」を強く持っている人は多いと思う。対策も、原因もわからないまま、すべてをダメな自分のせいにしてしまう。それは、「求められることをできなくて責められる」経験が積もって、できないことが辛すぎるから。わたしはまさにそういう人間だった。すべてのできないことを、「ダメな人間だから」と結論付けていた。勉強を始めた理由は、嫌なことや悩み事を考える時間を減らすためだった。単純に頭を使うだけで、悩まなくなる。ツムツムしながらは悩めるけど、さすがに計算やコーディングしながら悩めるほど、天才じゃない。

学びなおしで、生きづらさが軽くなることもある。

目の前の「いまはできない事柄」を、できるものなのか、不可能なのか見極めて、試行錯誤してできるようにする。そのプロセスは、混とんとした自分の人生を攻略するのに、役に立つ。
できないことに拒否反応を起こさない練習、「ダメだから」の感情論ではなく、ちゃんと見ること。
子どもの頃から植え付けられてきた「ダメ」「できない」自分を塗りかえられる。いつもと変わり映えのしない自分は褒められなくても、目に見える勉強の成果があれば、自分を褒められる。

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