原点に還る
あけまして、おめでとうございます。(遅いな)
年越しは実家に帰りのんびりして、休みの終わりに父親とふたりで山口県岩国市に行ってきました。昔・・・といっても20年近く前に、父の仕事の都合で住んでいた場所。
本当に、びっくりするぐらい変わっていなかった街並みにびっくりした。白蛇の館とかはリニューアルしていて変わっていたけど、住んでた場所とか通っていた幼稚園は、ほんとにそのまま。
まったくあの頃と変わらない宿舎。人もまだ住んでいるみたいだった。
兄の通っていた小学校。私も通うと信じて疑っていなかったけど、父の任期は3年だったので、すぐに大阪に引っ越してしまったので通えなかった。
岩国市内を見下ろす。あちらは、もう、海。
フユザクラが咲いていた。まだ1月もはじめだけど、春のような気持ちになる。
錦川の上流にある、おおきな水車「でかまる君」は、何年か前に作り変えられたようで。さらに大きくなっていた気がした。
地底王国ムーバレー。怖い。名前からして怪しい。ノリで入ってみたら、入場料1800円と言われて慄いた。けど中はめちゃくちゃ広くて、謎解きはたいへんよくできており、確かにそれくらいするのかもな・・・という感じ。
錦帯橋はただいま修繕工事中。でも小さい頃たくさん見たから大丈夫。永く綺麗に使われるといいなと思う。
昔食べた記憶は一切ないけど、岩国の郷土料理は「岩国寿司」。ちらし寿司みたいで美味しかったな。
ということで、大阪から広島まで新幹線・そこからはレンタカー、という行程で行ってきました。大阪に引っ越してから、1度だけ岩国に遊びに行ったこともあったけど、今では友達とも連絡をとらなくなってしまったので行く理由が特になかった。
でも、私がこれまで住んだ中でいちばん田舎で、いちばん自然に近い場所がここだった。なんとなくだけど、私は都会よりもこういう山に囲まれて静かな場所が合っていると思っていて、最終的にはそういう地方で暮らしたいという願望がある。
なのに今、東京での転職を目指しているのもあって、ちょっと自分の人生プランがよくわからなくなっていて。一度、自分の原点に立ち返ってみたいなあということで、今回は父親についてきてもらった。父も、地方赴任が長く、多かったため、私と同じく田舎が好きだ。「お父さんも、こういうところに住みたいなあ」ぽつりと言われた言葉が、じんと染み渡る。
とはいえ、実家は大阪にあるし。母親も大阪が住みよいと思っているようなので、父の田舎暮らしは難しそうだ。私はその点、自分の仕事も住む場所も自分で決められるのだから圧倒的自由だ。
久々の心の故郷は、空気が澄んでいて、人は優しく、食べ物は美味しく、温泉はあたたかく、静かだった。
夜と早朝の露天風呂で、周囲の音がほとんど聞こえないほど静かで、凛と冷たい外気のなか、深呼吸したことを、きっと忘れない。
今年もいい1年にする。
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